過去の旅をまとめる目的で作ったミューズ・ワールド。いつになっても、未完のまま、中途半端のままで在りそうですが、折に触れ、更新できればと思っています。
緩くのびきった時間の中で、わたしは好きなだけ、好きなことを考えた。過ぎた時間のこと、迎える時間のこと、自分を取り巻くあらゆること。移動の列車の中で雲をぼんやりと眺めながら、街角のカフェで道行く人を眺めながら、あれこれと思いを巡らせた。一人で旅をするとき、そこには途方もない寂しさが横たわる。美しい景色を見るとき、おいしいものを食べるとき、心が動く瞬間を、だれかと分かち合いたいと思う。しかしそれができないときに心を貫く寂しさもまた、振り返れば得難い感情だった。 (『街の灯』「さすらい」より一部抜粋)
■ 一日一過去 Unforgettable Visions ■ マルハン家のアルバム&紀行文 The Malhan's Album ■ 場所の名前の覚書き Where was I ?
■ モンゴル旅日記 1992年自費出版した旅日記の復刻版。Mongolian Travel Diary ■ ヨーロッパ放浪のノート 1994年、欧州を3カ月間、一人旅した際のジャーナルを転載。
■ ガラスの国、妖精のダンス(スウェーデン) ■ 蘇りし風景、ドレスデン(ドイツ) ■ プラハ、そしてヴルタヴァ川(チェコ) ■ 運河と石畳の街、ベルギー・ブルージュ ■
スペイン・アンダルシア紀行
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坂田マルハン美穂著
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