4月14日(8)名残惜しむように。最後の町は、チッピン・ノートン いよいよ、コッツウォルズを去るときが訪れた。最後に訪れたのは、高台にある町、CHIPPING
NORTON(チッピン・ノートン)。ここで休憩して、帰路に就くことにした。ここもまた、古くは羊毛の主要な市が立つ町として栄えていたという。町からは四方に牧草地が見下ろせる。 わたしたちは町の小さなカフェ&レストランの、窓辺のカウンターに座り、カフェラテを飲む。飲みながら、この旅の出来事を反芻する。そうして今度は、仕事の話をする。少し客観的な気持ちで、普段の自分たちが身を置いている世界のことを、眺めるように、語り合う。 今日の彼は、昨日に比べると格段にリラックスしていた。田舎町滞在3日目にして、日常のさまざまから解き放たれたのだろう。 「今日、僕、一度もブラックベリーを見なかったからね。気分転換ができたんだと思う。もう、僕ができることは昨日、全部手配したし、これ以上心配しても、どうしようもないし。気持ちの切り替えは大切だからね」 大人じゃ〜ん!! などと茶化してはなるまい。結果的に、この件は米国に帰国後解決し、一安心した。 あたりが黄金色に染まり始めたころ、カフェを出た。ロンドンに着くのは夜遅くになるだろうからと、スーパーマーケットでサンドイッチなどの軽食を購入し、車に乗り込んだ。
CHIPPING NORTON,
COTSWOLDS/ APRIL 14, 2005
チッピン・ノートンの町を描く古い絵。アンティークショップの店頭にて。 今も昔も変わらぬ姿。車だけが、新しい。
この街にもまた、ペイストリーショップ。 スーパーマーケットにて。英国人はポテトチップス(クリスプスと呼ばれる)が好き。これは小袋12パック入り
そういえば、食べる機会を逃したままのパスティ。 パンコーナーに並ぶスコーンとティーケーキ。こうして見ると、さほどおいしそうでもないのになあ。
ドライフルーツたっぷりのローフ(どっしりしたスポンジケーキ)もまた、ティータイムに欠かせないスイーツ。 駐車場から車を出して、さあ、ロンドンへ戻ろう。