LONDON/ APRIL 10,
2005
4月10日(3)公園で休憩。ウエストミンスター・アビーでオルガン・コンサート
WESTMINSTER
ABBEY(ウエストミンスター・アビー:教会)に到着したものの、「日曜日は観光のための入場禁止」とのこと。せっかく来たのに……と、門番の男性に何とか見学できないかと尋ねる夫。すると5時半から行われるオルガンのコンサートなら入場無料で入れるとのこと。
せっかくだからパイプ・オルガンを聞くことにしようと、5時半までの約1時間を、近くのST.
JAMES'S
PARK(セント・ジェームズ・パーク)で過ごすことにした。公園に入った頃から急に空が曇り出し、風が吹き始めたものの、辛うじて雨は降らず。
売店でカフェラテを買い、なぜか大量に用意されているデッキチェアに横たわりつつ、「この椅子は便利だよね〜」と感心しながらくつろぐ。ちなみにこの椅子。ケンジントン・ガーデンズにもグリーン・パークにも置かれていた。ロンドンの公園にデッキチェアは常識なのか。
さて、パイプ・オルガンの演奏は、個人的には今ひとつだった。なにしろ苦手な「不協和音」シリーズだったのだ。1曲目が始まってまもなく、夫は深い眠りの中へ……。わたしも眠ってしまいそうだったが、せっかくだからとがんばって2曲目、3曲目を聞いてはみるが、どれもこれも不協和音な旋律ばかりで、辛かった。
演奏が終わり、観衆が拍手する音で目を覚ましたハニー。教会を出ながら、
「ナショナル・カテドラルのパイプオルガンの方が、音がクリスプで(くっきりしていて)いいよね!」
寝ていた癖に何を言う、と思うが確かにその通り。自宅の向かいにたいそうな大聖堂があるせいか、すっかり贅沢を言うようになった我々である。
「仮眠して、なんだか気分がすっきりした!」
といいながら、ご機嫌な夫。ヴィクトリア駅あたりで夕食を食べようと、再び歩き出す。しかし、駅周辺に、これといった店は見あたらず。しばしブックストアで立ち読みをしたあと、そうだ、と思い立ち、キングズ・ロードまで歩くことにする。
実はこの間、キングズ・ロード沿いに、友人と食べ損ねた「ダッチ・パンケーキ」の店の姉妹店があるのを発見していたのだ。せっかくだから、夕食とはいえ、ダッチ・パンケーキなるものを食べてみたい。
「夕飯にパンケーキ〜?」とあまり乗り気でない夫を説得し、「他にいい店を見つけたら、そこに入ってもいいから」ということで、夕暮れの街を歩く。
桜並木の住宅地をすり抜け、スローン・スクエアを横切り、先日歩き尽くしたキングズ・ロードへ向かう。
|