LONDON/ APRIL 10, 2005

4月10日(4)ボリュームたっぷり! 夕食はオランダ風パンケーキ

その店、MY OLD DUTCH PANCAKE HOUSEは、パンケーキの店とはいえ、夜もしっかり営業していた。安心した。ドアを開けるとほとんど満員の店内。食事をする人々のテーブルを見て、目を見張る。パンケーキが、とてつもなく大きいのだ!

パンケーキというよりはむしろ、クレープといった形状。デルフトブルーの巨大な皿に、さまざまな具を載せたパンケーキが広がっている。その見た目の迫力に、すっかり気持ちがわくわくとする。まずは赤ワインを注文し、メニューをじっくりと眺める。

パンケーキは「お食事用」と「デザート用」、つまり塩味系と甘味系にわかれている。我々は協議の結果、それぞれ1品ずつをオーダーし、シェアすることにした。数あるメニューの中から、ビーフシチュー・パンケーキを選び抜いたところ、すでに品切れということで、やむなく再考。チキンのソーセージと豆の煮込みパンケーキにする。デザートは食事が終わってから考えることにして、料理を待つ。

テーブルに届くや、そのお皿の大きさに圧倒される。が、パンケーキそのものは薄いし、具も適量なので、むやみに量が多いというわけではない。ソーセージは比較的滑らかな舌触りの風味がよいもので、豆の煮込みといい相性。パンケーキは適度な粘りけと歯ごたえがあり、これもまたおいしい。

絶品! というほどでもないのだが、プレゼンテーションの豪快さが「食の楽しさ」を演出してくれていて、多分実力以上のおいしさを、食べる人に感じさせているような気がする。

デザートは夫のリクエストにより、ピーチのパンケーキ。ジェラートのようなピーチ風味のアイスクリームと、ピーチのスライスが載ったものだ。ちなみに写真のスプーンは決してデザートスプーンではない。大きいスプーンである。それから、ピーチも決して小振りではない。ともかくパンケーキそのものが大きいのである。

今日もまた、ものすごく歩いたし、この程度は食べても構わないだろうとの心意気で、二人してすっかり平らげた。夕食のあとは、またしてもホテルまで歩いて帰った。本当にものすごく歩いた一日だった。


パンケーキの中に具がたくさん詰まっている

お皿はこんなに大きいのである

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