SCENE38: 「おやつ感覚」のチャートがおいしい! インド版「甘味処」
DELHI SEPTEMBER 12, 2005/ DAY 14

「今日は、ミホの誕生日プレゼントを買わなければならない」

別に脅迫しているわけではないのに、
まるで脅迫されているかのような切迫感を伴って、夫は言う。

「何がいい? サリー? それともジュエリー?」

米国に戻ってから、ゆっくり考えるのでもいいのだが、せっかく彼は乗り気なのだ。
機を逃してはなるまい。

「ジュエリーがいい。でも、スカートも買いたいから、商店街に行こう」

そんなわけで、なじみのマーケットへ。
ぱっとしない店で、しかしそれなりに可愛い普段着のスカートを見つけ購入。

それから、マルハン家御用達のジュエリーショップへ。
ところがあいにく、今日は閉店。

仕方なく、ドライヴァーおすすめの「甘味処」で、チャートを食べる。

いつも行く、スンダナガール・マーケットのスイート・コーナーに、
勝るとも劣らぬおいしさ!

この次は、もう少し空腹のときにきて、いろんな種類を味わいたいものだ。 


まずはGK-I というマーケットプレイスへ。ここには衣類、日用雑貨、あれこれと店が連なっている。ここで普段着用スカートを購入。頭上で扇風機が回る狭い試着室で試して購入。

マクドナルドもある。4年前、初めて来たときに比べると、歩いている女性の服装がかなり変わった。あのときは、サルワールカミーズやサリーがまだまだ主流だったのに、今回はジーンズ&Tシャツ着用者が著しく増えていた。

店頭での客引きが活発な、MY DOLLAR STORE。1ドル均一ショップか? そりゃそうと、このそばの駐車場には巨大な「ゴミ溜め」があって、猛烈な悪臭を放っている。誰か何とかしようよ! 「お掃除隊」を組織したくなる。

なんなんだろう。VERY SEXY WOMEN'S WEAR(非常にセクシーな女性用の衣類)って。

さてさて、ジュエリーショップを目指してサウス・エクステンションというマーケットへ。ところが月曜の今日は休業。

ここにもバリスタカフェがオープンしてるのね〜と見上げれば人影。視界から人がいなくなることは決してないインド。 

ジュエリーショップは休業だったが、「ここのチャートは有名ですよ」とドライヴァーに勧められ、せっかく来たのだから食べていこうと店に入る。甘いお菓子以外に、塩味系のスナックや軽食類がたっぷりあるのだが、"SWEET CENTRE" と呼ぶのだな。日本の「甘味処」といったところか。

膨大なメニューの中から、チャートを探す。隣のテーブルのおいしそうな料理が気になるが、今夜はしっかりケサールの料理を食べたいから、我慢我慢。

お待たせ〜。これがチャート。スナックの香ばしさ、豆の歯ごたえ、ヨーグルトの酸味、チャツネの甘み、スパイスの風味、いずれも好みのお味! トッピングされた生姜のスライスが清涼感を与えてくれる。おいしかった〜。夫はいつもの店の方が好きだとのことだが、わたしはこっちの方がいいな。

お持ち帰り用の各種菓子類がディスプレイされている。

店頭でゴルガッパを作るおじさん。この店の人は全体に愛想がなく、苦み走った顔で黙々と働いている。「写真を撮らせて」といっても肯くだけで笑顔はない。辛いのか、仕事が。そんなおじさんに向かって、「それ1個、ちょうだい」とゴルガッパの殻をもらう夫。おいおい。

「ちょっと、食べてみたかったんだよ〜」と殻だけもらってぱりぱり囓る夫。まあ、盗んだんじゃなくて、もらったんだから、いいけどね。「ミホも一口食べたら?」と言うので食べてみた。具がないと、たいしておいしくない。

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