SCENE33: 従兄弟宅に招かれて、「インド家庭料理」ランチ
DELHI SEPTEMBER 11, 2005/ DAY 13

そして到着、ニューデリー。
車に乗り込み、まずは空港近く、ヴァンサント・ヴィハ−ルにある従兄弟の家へ。
彼らの家で、ランチを招待されているのだ。

出迎えてくれたのは、夫と兄弟のように育ったアディテャ、その妻タヌーと二人の娘たち。
それから義父母、ロメイシュとウマもすでに到着していた。

ワインだの、ビールだので、もてなしてくれる彼ら。
テーブルには、数々の料理が準備されている。
軽く機内食を食べて来たものの、「インドの家庭料理」を食べずにはいられようか。
いや、いられまい。

ここでも会話の中心は、最近の、インドの変貌。
ニューデリーが好きなアディテャとタヌーは、この町のよさをしきりに語る。
「ニューデリーで、ビジネスをはじめても、いいんじゃない?」
なんて、これ以上、選択肢を増やすようなことをいわないで。

しかし4年前に比べると、町はずいぶんきれいになった。
「グルガオンも楽しいわよ。買い物に行くなら、付き合うわよ」とタヌー。

その、猛獣の咆哮のような名前の町は、デリー郊外にある、近年、開発が進んでいる地区。
新しいショッピングモールも続々誕生して、おすすめレストランもあれこれあるらしい。
けれど、インフラが整っておらず、住んでいる友人らからは、愚痴が聞かれるとか。

明日、夫の打ち合わせがグルガオンであるらしいから、同行しようと思う。

飲んでほろよい、食べて満腹、さらにはタヌー手作りのアップルケーキ、
夫好物のグラブジャムンにアイスクリームなどデザートも。

昼間っからもう、すっかりいい気分で、昼寝でもしたいデリーの午後。


アディティヤは夫の母の兄の一人息子。母方の祖父が創業し、父親が継いだ製糖会社(及び鉄工会社)を、父親と共同経営している。

「うちのすぐ近所に日本料理店ができたのよ。刺身もあるわよ。リーズナブルで、結構おいしいんだから。帰りに見て行ったら?」タヌーが言うので、店の前を通過してみた。食堂風外観の「たむら」という店。気軽に刺身も食べられるとは、うれしいではないか。

従兄弟宅から実家へ行く道すがら、「僕の母校を見せてあげるよ」と、回り道した。あいにく、中へは入れてもらえず、外から眺めた。

自宅で、夕食前に。料理人、ケサールが、たっぷりと料理を用意してくれていたが、ランチが消化できておらず、軽めの豆や野菜類だけをテーブルに出してもらった。

実家に到着した直後の5時ごろ、わたしたちは自室のベッドに寝転んだ。が、最後、満腹、ほろ酔い、心地よい疲労感で爆睡し、はっと目が覚めたらあたりは真っ暗8時半! 
「ダディマ(祖母)が起こしておいでって言ったけど、疲れてるだろうと思って起こさなかったんだよ」とやさしいロメイシュ。寝起きでむくんだ顔は公表するに忍びないが、RITU KUMARで買ったもう一枚のシャツを着ているので、載せる。これもまた着心地がよくて、スパンコールキラキラ、ラヴリーなデザインなのだ。それにしても、ダディマ。ちっちゃ!

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