SCENE28: 神の恵みの家
BANGALORE SEPTEMBER 8, 2005/ DAY 10

今日はバンガロアの不動産状況を偵察に出かけた。
いくつかのアパートメントを見て回る。
今、バンガロアは、「欧米スタイル」のモダンな住居が増えていて、
そういうところを見たかったのだけれど、
昨今は「交通渋滞」が猛烈で、中心部から少しでも離れると、
通勤に軽く数時間かかってしまうとか。

そんなわけで、中心地へ「歩いていける」くらいのところにある、
低層アパートメントをいくつか見た。
このあたりはクリスチャンが多いらしく、
神の気配が満ちている家もあった。

Jhumpa Lahiri(ジュンパ・ラヒリ)の短編集 "Interpreter of Maladies(停電の夜に)"にある、
"This Blessed House (神の恵みの家)"を思い出した。


閑静な住宅街の中にあるアパートメント。

大通りをそれると、インドにしては極めて静かな界隈。

街並も、比較的きれいだ。商店街であるブリゲート・ロードは目と鼻の先。

この一家は海外に一時的に移住するため、この家を貸したいのだという。

家具もそのまま、残して行くのだという。

神々のイコンは、どうするのだろう。

ここは有名な病院経営者のパーティー用ハウスだったという。

確かに、リヴィングルームはとても広い。

壁などを塗り替えたり、家具や調度品を工夫すれば、ここもまたすてきに住まうことができそうだ。家賃はムンバイに比べると遥かに安く、半額程度か。

住宅街にはこのようなアパートメントが点在している。一軒家よりもセキュリティは安心のよう。しかし庭のある一軒家も捨てがたい。

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