今日はムンバイのアパートメント探訪。 だからって、
もしかするとムンバイ赴任になるかもしれない。とあらば、住宅物件を下調べしておく必要があるだろう。シティガイドで見つけた不動産会社のリストをあたり、物件巡りをするべくアポイントメントを取っておいた。あくまでも「予備知識」を得るためなので、即座に対応してくれたところに依頼した。 朝、ホテルのロビーで待ち合わせ。現れたのは、熟年の女性二人だ。彼女らは共同で会社を経営しているという。夫も打ち合わせの合間を縫って参加することになった。目的地はマラバー・ヒル。例の高級住宅地だ。ここで、米国でいうところの3ベッドルーム(3BR)、インドでいうところの3BHKを見る。ベッドルーム3つに、リヴィングルーム(ダイニングのスペース含む)、キッチンという構成だ。 インドの場合、それに加えて、使用人のための小部屋とバスルーム(トイレ)がついている。 3つのアパートメント・ビルディングを訪れた。それぞれに、長所、短所があるけれど、いずれも内装をうまくやれば、なんとかいい感じで住まうことができそうだ。が、それにしたって家賃が高い。物件にもよるけれど、「最低、これくらいの設備と清潔感はほしい」と思えるものは、3ベッドルームで一カ月当たりの家賃が4000ドルから5000ドルといったところだ。 ともあれ、だいたいの「暮らしの雰囲気」がイメージできた。 午後、夫が打ち合わせに出ている間、わたしはホテルで別の不動産会社の人たちと会見。彼らから物件のリストをもらい、契約方法についてのおおまかなアドバイスを受ける。 さて、本当に我々は、この天地混在の混沌都市を選ぶのだろうか。
MUMBAI
(BOMBAY) SEPTEMBER 5, 2005/ DAY 7
外観は古くても、確かに中はきれい。
インフラ、その他、気になる部分はあるけれど、
総じて、ニューヨークと似たようなもの。
確かにムンバイは、ニューヨークと通ずるものがある。
「ニューヨークが好きだったなら、ムンバイに住むべき」
と、ムンバイ・ラヴァーに断言されても、それはちょっと、違うと思うのだ。
【9月5日(月)】
このアパートメントの外観はとてもきれいな方だ。 室内は改装工事中。
マラバー・ヒルの高級住宅街を見渡せる。トンビだかワシだかなんだかが飛んでいるが、鳥葬に貢献しているのだろうか……。 一見、廃虚に見えるが、建設中のビルディング。インドの建築物は、造っている最中なのに壊しているように見えるし、完成直後なのに築20年に見えたりするから不思議。
←小さめのゲスト用ベッドルーム。しかし窓が広く、風も吹き込み、開放感のあるいい部屋だ。 ↑ここもゲスト用ベッドルーム。ここもまた、窓が広々としていて風が流れ込み、外の喧噪とは裏腹の爽やかさだ。
ここは欧州からの駐在員が住んでいた家だとか。外観はかなり汚かったが、内装は悪くない。ほのかにコロニアル情趣が漂う建築の意匠。家具のほとんどを残して帰国したらしく、今は誰かが「仮住まい」しているらしい。内装に手を加えたら、雰囲気のいい住まいになりそうだ。