SCENE11: 値札じゃないんだから。
MUMBAI (BOMBAY) SEPTEMBER 2, 2005/ DAY 4

気になって仕方がない。
どの展示品にも、眼につく場所に堂々と、
所蔵品番号が記されているのだ。
絵皿にも、仏像にも、あれにも、これにも。
何だか、何かが、最早、台無しだ。

世俗を超越している。
独自の世界観で、暴走している。
インドだもの。


ボヘミアングラスの壷

ロイヤルクラウンダービーの壷

 

ウェッジウッドの絵皿

中国と日本の陶磁器コーナー

「日本の屏風と象牙細工」のコーナーにあった、とても象牙とは思えない、鉄製の玩具のような、巨大(全長20センチほど)のセミ。もしくはハエ。隣には、同種の「蜘蛛」がいた。猛烈に気持ち悪かった。「江戸時代の悪趣味な玩具」といった感じ。本当のところ、これはなんなの?!

これは明らかに象牙細工。所蔵品番号が、あたかも作品の一部みたいに記されている。後にドライヴァーに聞いたところ、盗難を防ぐため、とのことらしいが、真偽の程はさだかではない。番号をふったら、どう盗難が防げるのか。転売を阻止できるのか。番号は刻印されているのか。不明。

財閥タタのコーナーにあった絵画。ボヘミアンジプシー。関心をそそられるテーマだ。

←(おまけ)部屋には午後、毎日「おやつ」が届けられる。いつもはプチガトーが3種類だが、今日はユニークに「手作りティラミス風」デザート。惜しむらくはフィンガービスケットが2つだけしかないこと。せめて5つ6つは欲しいところだ。一つ食べて、夫のために残しておいたら、あまりの湿度の高さに(空調を入れていてなお、猛烈な湿気なのだ)、数時間後、フィンガービスケットがくた〜っとうなだれていた。それでも夫は「おいしい!」と言って、喜んで食べていた。よかったね。

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