SCENE12: あっちあっち!
MUMBAI (BOMBAY) SEPTEMBER 3, 2005/ DAY 5

毎度渋滞、オールドタウン。
ドライヴァーに道訊かれ、
声をそろえて、
指先そろえて、
見知らぬ二人がコンビのごとく、
懇切丁寧 道案内


【9月3日(土)】

今日は土曜日。連日ミーティングに追われていた夫も今日はオフだというので、二人でムンバイの町を巡ることにした。今日はわたしがガイドとなって、昨日の市内観光で得た知識を披露しつつのドライヴだ。

ムンバイの住宅街、繁華街、渋滞の中を走り抜け、「住むのはムンバイか、バンガロアか」を考えながら。それにしたって、いつ見ても汚い町だ。汚いとはいえ、以前よりは幾分かきれいに見える。先日の大洪水で、捨てられたプラスチック袋が排水溝を塞ぎ、被害を拡大したとのことから、州政府が商店などに「プラスチック袋使用禁止令」を出したらしい。と昨日のドライヴァーは言っていた。

「今までは、1年に一度の塗り替えでしたが、最近は3、4カ月に1度、塗るようになったのです」

路肩の黒と黄色のストライプ模様のことをいっているらしい。それも町がきれいに見える理由なのだろうか。

ムンバイの町には、英国統治時代に建築された、コロニアル様式の重厚な建築物が点在している。それらは実に優美な姿をしている。とはいえ、今となっては、埃まみれのジュエル。街全体をきれいに洗って、補修して、塗り替えたらどんなにか、魅惑的な町だろう。


インドじゃトラックもタクシーもバスも派手。

週末のマリンドライヴは、人気のお散歩コース。

路上には、個性的な手描きの交通標識がいっぱい。いろいろとユニークなものがあるのだが、走る車からはなかなかうまく撮影できない。残念!

ふと見上げれば、崩れ落ちそうな建物。というか、すでに崩れ落ちながら在る。ムンバイはこんな家がごまんとあるのだ。

むやみに生々しい傷口と、人種年齢性別不明な人物画が気になる軟膏の広告。

これが、頻繁に塗り替えられるようになったと噂の黄色と黒のしま模様。確かに塗り立て新鮮だ。

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