およそ1時間半ほどのツアー。丘の上からの眺めはすばらしかったけれど、ガイドの説明も、豪奢な建物も、すべてが空々しさをたたえていて、決して楽しいものではなかった。 ともあれ、せっかく訪れたのだから、写真を撮り、館内を眺め、まるで子供たちに話しかけるような口調のガイドの案内に耳を傾けた。お金も名誉も、あればいいというものではなく、平穏に維持していくに足る程度が、ほどよいのかもしれない。などと地味なことを考えつつ、太平洋を見下ろしつつ、バスに揺られる。
JUNE 27, 2005/ DAY
15
HEARST CATSLE, SAN
SIMEON (CALIFORNIA)
乾いた風が吹き抜ける。栄華を極めた果てに残されたもの