JUNE 27, 2005/ DAY 15
SANTA BARBARA (CALIFORNIA)- LOMPOC (CALIFORNIA)- SAN SIMEON (CALIFORNIA)
花の町、ロンポック。見晴るかす、彩り豊かな大地

目を覚まし、カーテンを開く。青空と椰子の木と海のサンタバーバラを思い描いていたのだが、あいにくの曇天。天気がよければ出発前に、Ocean Avenueを散策しようかと思ったけれど、すぐに町を離れることにした。

サンタバーバラからベイエリア、つまりシリコンヴァレーを含む界隈へ至るには、いくつかのルートがある。最も内陸を南北に走るインターステイト5に戻るのが一番早いが、やはり海辺を走りたい。やや内陸を走るルート101、そして海辺を走るルート1がある。ルート1が最も景観が美しく、しかし時間のかかる道筋だ。

本当は、今日の午後から新居探しをする予定だったが、半日遅れたところで大した違いはないだろう、と判断。夜までに目的地に到着すればいいだろう、との結論で、眺めのいいルート1を選ぶことにした。

地図を眺める。途中、ロンポック(Lompoc)という地名が目に入った。ここは花の栽培で有名な町。主にはロサンゼルスに出荷するための花を生産しているという。やはり以前取材の折に立ち寄ったが、花の季節には早すぎて、花畑を眺めることはできなかった。今が季節なのかどうかは知らないが、ルート上にあるので寄ってみることにした。

それからルート1上には、ハースト・キャッスルもある。新聞王、ウィリアム・ランドルフ・ハーストの大邸宅だ。ここもまた、以前、取材で訪れたが、内部ツアーにはあらかじめの予約が必要で、そのことを知らなかったために中に入れなかったという情けない思い出がある。わざわざ予約をいれていくほどの場所かどうか、判断に戸惑うところだが、夫が関心を示したので、行くことにした。

去年の冬、夫の出張でカリフォルニアに来た際、週末に訪れた、モントレーやカーメル、ビッグ・サーもこのルート上にある。モントレー・カーメルに立ち寄るほどの時間はないだろうけれど、ビッグ・サーは海辺を眺めるだけだから、時間に余裕があれば、お気に入りだった展望所に出かけようと思う。

サンタバーバラを離れてほどなくすると、灰色の雲間から青空が見え始めた。ロンポックの町に到着する頃には、すっかりよい天気になっていた。さて、ロンポックに到着したものの、どこに花畑があるのかわからない。観光案内所に電話をして、現在、花が見られるポイントを教えてもらう。

ちなみについこの週末、フラワーフェスティバルが行われたのだとか。見たかったと少々残念。花の季節はフェスティバルを境に終わりに向かっているのか、それとも走った場所が適切でなかったのか、さほどたくさんの花畑には出合わなかったが、それでも、色とりどりの花々が、帯のように大地を染めているようすを垣間見られて、うれしかった。

ロンポックを過ぎ、ルート1を北上する。ハースト・キャッスルに電話をし、3時に始まるツアーを予約する。途中の町でランチをとり、更に北を目指す。


こんな素っ気ない朝食を食べるのも、今日が最後だ。 

現在3544マイル。今日は300マイルほど走ることになる。

どんよりとしたサンタバーバラの朝。

少しずつ、雲が晴れてきた。

花の町、ロンポックに到着。

 

枯れ始めてまばらなスイートピーの花畑。

 

花だけでなく、野菜畑もあちこちに見られる。

果てしなく続く、花畑。

花の名前がわかりません。

どなたかご存じ?

花の使用目的(観賞用か、オイルなどを抽出するのか)はわからない。

ハーストキャッスルの手前、サン・シメオンの町でランチ。

なぜか不動産会社が軒を連ねる町だった。別荘地でもあるのかしら。

木造のかわいらしいレストランでランチ。

サーモンのグリルとサラダ。

そしてポルトベーロ・マッシュルームのハンバーガー。今回の旅は、本当に食事での「あたり」が多くてよかった。この店の料理もヘルシーで、おいしかった。

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