JUNE 17, 2005/ DAY
5
SANTA ROSA (NEW
MEXICO) - SANTA FE (NEW
MEXICO)
乾いた大地に青く輝く水辺。ひと泳ぎしてサンタフェを目指す
「近くに湖があるらしいから、寄って行こうよ」
夫が昨日のレストランでもらったブローシュア(チラシ)を片手に言う。この荒野のただなかに、スキューバダイビングができるような深い湖があるというのだ。にわかには想像しがたいが、ともかくは近いことだし、立ち寄ってみることにした。
それはまさに"BLUE
HOLE"と呼ばれるに相応しい、青い穴だった。湖でも沼でも池でもない。プールのような雰囲気。夫はさっそく隣接するバスルームで水着に着替える。わたしは足だけ浸かろうと短パン姿である。ほとりに階段があり、そこからゆっくりと水面に入られるようになっている。
一段、一段と、階段をおりて水に触れ、その冷たさに驚く。外気は乾いて暑いのに、水は凍えるような温度だ。膝のあたりまで浸かったところで引き上げた。
キャーキャーと歓声をあげながら飛び込む女の子たちを見て、
「ぼくも飛び込むべきかな」
と夫は思案顔だが、心臓マヒでも起こされたら困るので、じわじわと泳いでくださいと頼んだ。水は冷たいとはいえ、泳ぐ夫はすいすいと、とても気持ちよさそうである。平泳ぎをしたり、ラッコのように仰向けになったりしながら、しばらく泳いでいる。ずいぶんと気分がすっきりしたようだ。
詳しいことはしらないが、この湖はきっと、遠い昔、まさに「オアシス」としてインディアンたちにあがめられていたのではなかろうか。こんな風に泳いだりは決してせずに。「聖なる水」とでも呼びたくなるような、青く澄み切った、清らかな水だった。
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ホテルの部屋はとても快適だったけれど、朝食はいまひとつ。
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フルーツとシリアル、それからコーヒーで軽くすませる。
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快適な宿でした。
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空気が乾いていて、日差しがまばゆい。
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今日は1772マイルからの出発。
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サンタフェまでは100マイル程……のその前に
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夫が昨日のレストランで情報を得た「ブルーホール」へ立ち寄ることにした。レストランから1マイル程の荒野にある水辺。透き通った水は冷たく、スキューバダイビングをする人や飛び込む人、泳ぐ人の姿が見られる。
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外気の暑さとは裏腹に、水は凍えるような冷たさ。「じわじわと入ると冷たくてためらうから、思いきり飛び込んだの」と彼女。
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スキューバダイビングをする人も。夫は水着に着替えてひと泳ぎ。わたしは短パンのぎりぎりまで、水に浸かってみた。ひんやりして気持ちがいいが、泳ぐには冷たすぎる。
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さて。今度は本当に出発。給油して、フロントグラスの汚れを拭いて、視界くっきりで出かけよう。
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インターステイト40は、相変わらず単調な荒野の風景。
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延々と、地平線。
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たまに緩やかなカーブとか、緩やかな起伏があるけれど。
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ようやくルート285が現れた。あと46マイルでサンタフェだ。
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