JUNE 14, 2005/ DAY 2
WASHINGTON (PENNSYLVANIA)-COLUNBUS (OHIO)-INDIANAPOLIS (INDIANA)
4つの州を走り抜けたあと、カーレースの町、インディアナポリスへ

ルート40からインターステイト70に乗り換えたあとは、ひたすら同じ道を西へ向かって走る。緑の多い景色の中を走るばかりなので、想像していたよりも遥かに気分がいい。途中、音楽を聞いたり、歌を歌ったり、互いの生い立ちの詳細を説明しあったり、黙り込んだりしながら、ひたすら走る。

わたしよりも夫の方が疲労の色が濃く、運転を変わった途端に眠たそうなので、主にはわたしが運転することになる。わたしの方が根本的な体力、持久力があるのである。というのは、今さら言うまでもない気もするけれど。とはいえ、わたしも無理をするつもりはないので、しばしばREST AREA(休憩所)に車を停めて身体をのばしたり、水をたっぷり飲んだり、気分転換をしながら走る。

予定通り、インディアナポリスまで到達した。想像していたよりも無理なく、引っ越し後で疲れているとはいえ、快適に走ることができた。荷物が重すぎて車に負担がかかりすぎないか心配したけれど、適度にスピードも出て、よかった。

今日は、出発地点のメリーランド州から数えると、ペンシルヴェニア州、オハイオ州、インディアナ州と、4つの州を経てきた。ひょっとすると、ちょっとだけウエストヴァージニア州にも入っていたかもしれない。いずれにせよ、合計530マイルを走行。順調な一日だった。

[DAY 2/ Miles Driven: 530 (595)]


ワシントンの町をちょっと過ぎたあたりでランチ。BOB EVANSというファミリーレストラン

「パンです」と出されたそれは、ウォルナッツ入りのバナナブレッド。甘いので食事には合わないけれど、しっとりして風味もよく、デザートによかった。コーヒーによく合う。残したら持ち帰りにしてくれた。

チキンバーガーとサラダを注文し、シェアした。これから先しばらくは外食が続くから、いかにヘルシーな料理を口にするかがテーマなのだが、前途多難の予感である。

全体に意外においしかった。しかし、この朝食メニューの案内に驚く。この写真(クレープ2つと目玉焼き2個、ポテトにソーセージ)すべてが「1人前」の料理なのだ。朝から……。

昔、昭和シェル石油のクレジットカード会員向け情報誌を作っていた時期、海外ドライヴ取材にしばしば出かけた。そのときは必ずShellで給油していたので、今でも幾つかのガス・ステーションがあると、ついついShellに入ってしまう。色もロゴも、個人的に好きなせいもある。

 

延々と単調な風景が続いたのち、ビル群が見え始めた。オハイオ州のコロンバスだ。

 

晴れたり曇ったりを繰り返しながら、しかし太陽が、いつまでたっても沈まない。なにしろ西へ向かって、太陽を追いかけるように走っているから、夕暮れ時が果てしなく続くのだ。

ようやく、今日の目安にしていたインディアナポリスが近付いてきた。時計は8時をさしているが、このあたりで時間帯が変わるので1時間減っているはず。

インディアナポリスの町を通過して、その直後に現れたEXITでハイウェイをおりる。このあたりはレストランやホテル、モーテルが多そうなので、今夜はここに泊まろう。

またしても、SHELLで給油。すっかり身体がなまってしまったので、ストレッチをする。夫は給油しながらガソリンスタンドをジョギング。1周だけ。

車がすっかり汚れていたので、ついでに洗車。中にいるわたしたちまで、シャワーを浴びたみたいなすっきり気分。

大きな大きな星条旗を、あちこちで見かける。

ランチが遅かったので、夕食は軽めに。近くのレストランをのぞいたら、ステーキやグリル料理、ベーカリー類のブッフェレストランで、9ドルで食べ放題だった。なんだか、ものすごく、アメリカンだった。たじろいて、QUIZNOというサンドイッチのチェーン店でベジタブルサンドを。ちなみに、夫がヴァージニア州のボルストンという町に一時住んでいた時、向いにこの店がオープンした。そこのオーナーがなんと、夫の遠い親戚だった。たまたま道ばたで出会ってわかったのだ。この店もまた、インド人経営だった。お客もインド人が多かった。なぜだ?

昨日と同じHAMPTON INN があったので入ったら満室。なんでも、インディアナポリスでフォーミュラ1のレースがあるらしく(別のレースかもしれない)、それでどのホテルも満室との噂。いやだ〜! 一刻も早くチェックインしたいのに!! シャワーを浴びて寝たいのに!!

2、3軒のホテルを当たるも満室。隣の町へ行くべきか、と思ったが、フロントの女性が「マネージャーに直接話してみて」と電話をつないでくれる。夫が話し込んでいると思ったら、マネージャーはインド人だった。ちなみに、米国のモーテルや郊外型ホテルの経営者にはインド人が多いのだ。

交渉の末、身体障害者向けの空室に通してもらった。クローゼットのドアがないのと、バスルームが広く、手すりなどがしっかりついているという以外は、普通の部屋と同じである。よかった。部屋が見つかって。今日もまた、ハイスピードのインターネットが無料で使えるので、ちょっとホームページの更新などをする。

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