SCENE 50: まるでアミューズメントパークのような
BANGALORE, NOVEMBER 10, 2004

朝食を終えて、ホテルの庭を歩く。
豊かな緑に包まれた、美しい場所。
さまざまな植物が生い茂るあたりを歩く。
色とりどりのサリーを身に纏った若い女性らが、
記念撮影をしている。
嬌声をあげている。
まるで屈託のない、ここはアミューズメントパーク。


11月10日(水)

■知り合いのサロンへ、フェイシャルに行く

午前中をホテルで過ごし、ランチをすませた後、前回訪れた、知人の経営するサロンを訪れる。

ホテルからサロンまでは車で30分ほど。市街の最も埃っぽいエリアを横断しなければならないので、オートリクショーではなくホテル専属のタクシーを使うことにした。

タクシーを使ったとしても、ホテル内のスパよりもずっと安くて、いいトリートメントが受けられるから、わざわざ出向く価値はあるのだ。

前回の通り、彼女のフェイシャルの技術はとてもすばらしく、肌の調子もとてもよくなったけれど、やっぱりサロンの「雰囲気の悪さ」は考えもの。狭くてごちゃごちゃとしていて、リラックスできない。(彼女のトリートメントはまた受けたいけれど、でももう、来ないかもなあ……)と、複雑な気持ちで帰路に就く。

 

■ホテルの庭を歩き、部屋で書き物

夕暮れ時、ホテルの庭を歩く。「グリーンシティ・バンガロール」の言葉を再現するように、このホテルの庭は緑に彩られている。ホテルの創始者が、ことに庭造りに力を入れたかったらしく、各々の植物のたもとにその名前が記されていて、そこはまるで植物園のようでもある。

庭歩きを終えて、部屋に戻り、黙々と、文字を綴る。写真の整理をする。

夜はまた、夫たちはディナーミーティングのため、わたしはルームサービスを頼む。昨日のワインの残りを飲みながら、ブルスケッタやパスタを味わう。

明日、夫たちはムンバイの近郊都市、プネに飛び1泊する。わたしはこのホテルを出て、最初に泊まったタージ・ゲートウェイに一人で1泊する。ゲートウェイホテルは市街にあり、周辺はごみごみとしているけれど、その分、あちこちを散歩できるから、その方が楽しい。

そしていよいよ、光の祭典、ディワリも近づいている。


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