SCENE 01: フランクフルトでソーセージ
FRANKFURT (GERMANY), OCTOBER 24, 2004

10月23日の午後6時にワシントン郊外のダラス空港を発ったルフトハンザ機は、7時間後にドイツ、フランクフルト空港に到着した。24日の朝8時前。滑走路の向こうから、大きなオレンジ色の太陽がのぼる。

ムンバイ行きは午後2時前だから、待ち時間は約6時間。前回に比べると待ち時間は長く、ムンバイに到着するのも午前1時と、なかなかに不便な時間だが、ルフトハンザは旅の最終地点であるバンガロールからフランクフルトまでの直行便が出ていることから選んだのだった。

ワシントンDCからフランクフルトまでの機内食はおいしくなかったので、あまり食べなかった。従って到着するなり空腹につき、まずはクロワッサンとカフェラテで朝食。サクサクと軽い口当たりとほどよいバターの香りがなんとも言えないクロワッサンのおいしさに、「ああ、ヨーロッパだなあ」と思うけれど、あたりを覆うけだるい紫煙にも「ああ、ヨーロッパだこと」と思う。

免税品店をうろうろと歩き、土産物仕様の「パレットタイプの口紅」とか、若さを保つ「ハンドクリーム」など、買うつもりのなかったものを、ついつい買ってしまう。しかし、今はドルよりもユーロがぐんと強いから、アメリカで買った方が安かったかも、などと買ったあとで気づく。

更に、インド滞在中のワインを数本買い求めているうちにもランチタイム。二人とも「食欲ないよね」なんて言っていたのに、レストランをのぞいてみたら、おいしそうなソーセージを食べている人が! そしてビールもおいしそう! たとえ空港内とはいえ、ここはドイツ。やっぱりドイツの味を堪能するべきだと速やかに意見が一致し、店内へ。

ソーセージはスナックメニューの中にあり、フランクフルト、ミュンヘン、ニューレンバークの3種類。ウエイトレスの勧めに従い、「ニューレンバークもの」を注文。ビールも彼女のおすすめを選ぶ。それにサラダ。それらを二人でシェアすることにした。

ソーセージは見た目通りにとてもおいしく、マッシュドポテトとザワークラウトも非常においしい。期待していなかった場所で期待以上の美味に遭遇して、非常に気分がよい。滑走路を眺めながら食事をするうちにも、搭乗時間が近付いて来た。

また7時間ほどの空の旅だ。うんざり。


パブとカフェが一体となった店で朝食。店内は煙草の煙りが立ち込めていて、ちっとも爽やかではない。しかしこの店のクロワッサンのおいしさは特筆すべきであった。

欧州からの便が乗り入れるため、午前2時とはいえ賑わっているムンバイ空港到着客出口周辺。手荷物受け取り所では不足しているカートの争奪戦が展開されていた。

ホテルでは「グッドモーニング」と出迎えられる。朝と言えば朝だものね。部屋にはウェルカムフルーツとワインが。お菓子まで?! と思ったけれど、これらは有料でした。


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