Charming Places in Belgium

魅力あふれるベルギーの街を巡る


 

Antwerpen アントワープ

ブリュッセルから北へ約40km、オランダにほど近いベルギー第二の都市。公用語はフランス語。15世紀から16世紀にかけて、毛織物交易の中心地として隆盛を極めた港町だ。当時からダイヤモンドの町として世界的に知られている。日本人にとっては「フランダースの犬」の舞台としてもなじみのある町。少年ネロが愛したルーベンスの巨大な祭壇画(「キリストの降架」「聖母マリアの被昇天」など)があるのは大聖堂 Kathedraal。金色に輝く時計を頂いた塔が美しい。また、フランドル絵画が充実した王立美術館 Koninklijk Museum voor Schone Kunsten、印刷技術の誕生と歴史が手に取るようにわかる印刷博物館 Museum Plantin-Moretus など、数々の見どころがある。

 


Bruxelles ブリュッセル

ベルギーの首都、ブリュッセル。EUやNATOの本部がある国際都市だ。オランダ語とフランス語の併用地域。街の中心は、中世のギルドハウスにぐるりと取り囲まれた石畳の広場、グランプラス Grant-Place。後期フランスゴシック様式の市庁舎Hotel de Ville や、小便小僧の衣装が展示されている王の家 Maison du Roi などがある。広場のはずれ、イロ・サクレ Ilot Sacr は、ベルギー料理が楽しめる店がぎっしりと軒を連ねるグルメ横丁。ブリューゲルやルーベンスなどの古典美術、デルボーやマグリットなどの現代美術など、壮大なコレクションを誇る王立美術館 Mus仔s Royaux des Beaux-Arts de Belgique は必見だ。

 


Mechelen メッヘレン

メッヘレンはブリュッセルとアントワープの間にある小さな町。世界各国から生徒たちが集まるカリヨン学校があることで有名だ。カリヨンとは大小数十個の鐘(写真右上)を、拳や足で棒状の鍵盤(写真右下)を打ちながら奏でる教会用の楽器のこと。中央広場であるマルクトに面して立つ聖ロンバウツ大聖堂 St.-Romboutskathedraal の塔には4オクターブのカリヨンが二組設置されている。見学ツアーについては、同じくマルクトにある観光案内所で問い合わせを。このほか、世界各国のおもちゃが豊富に展示された玩具博物館 Speelgoedmuseum などもある。

 


Liege リエージュ

ヨーロッパ各地の交易の中心地として、古くから栄えているムーズ川沿いの都市。オランダのマーストリヒトまでは約30kmだ。美術館や宮殿、教会などの見どころも多いが、おすすめは毎週日曜日に開かれる青空市。骨董品や衣類、生鮮食料品、雑貨など、あらゆる露店が延々と並び、活気に満ちあふれている。


Gent ゲント

ブリュッセルとブルージュの間に位置する東フランドル州の州都。「青い鳥」の作者メーテルリンクの故郷。シント・ミヒール橋 Sint-Michielsbrug からの眺め(写真下)がすばらしい。ヤン・ファン・アイク作の祭壇画「神秘の子羊」を所蔵した聖バーフ大聖堂 Sint-Baafskathedraal には必ず立ち寄りたい。

 


Spa スパ

ミネラル・ウォーターのブランドでおなじみの鉱泉保養地スパ。飲料用の鉱泉施設をはじめ、クアハウスやカジノなどがある。旅の疲れを癒すのにぴったりの場所だ。ここから車で10分ほど走るとF1グランプリが開催されるフランコルシャン。サーキットの一部が公道になっており、エキサイティングなドライブが楽しめる。


Le Meuse ムーズ川沿いの美しい町や村

ベルギー南部のフランス語圏、ワロン地方。アルデンヌの森や川、起伏に富んだ地形など北部のフランドル地方とは異なった自然の魅力にあふれている。特にナミュールからディナンかけてのムーズ川沿い(写真上)は、渓谷のたもとに小さな村々が見え隠れする風光明媚なドライブルート。森の奥深くには、古城も点在している。ディナンは銅製品(写真右端)で有名。サキソフォーンを発明したアドルフ・サックスはこの小さな町で生まれた。さまざまなデザインが楽しいビスケット(写真右)もディナンの特産だ。


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