SWITZERLAND / GENEVE
スイス/ジュネーブ

2/20/2003


今日は列車でスイスに入り、3泊4日、滞在する。スイスにはかつて取材で二度、訪れたことがある。一度目は12年前(1991年)、ドライブ取材でチューリヒを拠点にぐるりと車で時計回りに一周した。二度目は8年前(1995年)。スイスアルプスの山々(ユングフラウやマッターホルン)を訪れる、かなり自然に迫った取材だった。

仕事で訪れたものの、プライベートでは来ようと思わない、正直に言えば個人的にあまり興味を抱いていない国だった。しかし、今、旅を終えてみて、また改めて来てみたいという気持ちにさせられている。

今回、スイスを訪れたのは、主にA男の意見だった。南仏から近いし、古くからの知り合いも住んでいるからできれば会いたいし、といったさりげない理由。わたしもそもそも彼のカンファレンスに便乗して旅しているのだし、ということで、スイスを選んだ。

あらかじめ、カンヌからジュネーブ行きの列車と1泊のホテル、それからチューリヒからDCまでの航空券と最終日のホテルを予約していたが、途中の1泊をどこにするか、決めずにいた。ジュネーブに向かう列車の中で、ガイドブックなどを読みながら、A男がユングフラウを見てみたいというので、ちょうどジュネーブとチューリヒの中間地点にあるユングフラウ界隈へ行くことにした。


★写真をクリックすると拡大写真が現れます。

 

これがカンヌからジュネーブ行きの高速列車TGVの切符。インド人であるA男はヨーロッパを旅行する際、観光ビザを取得せねばならず、その際、行く先々の交通手段やホテルの予約証が必要となるため、あらかじめDCにいるときに購入したものだ。

今日の朝食は、昨日スーパーマーケットで買っておいたフルーツとヨーグルト。テラコッタ入りのヨーグルトはなかったけれど、このヨーグルトはクリーミーで、トロリと滑らかで、ものすごくおいしかった。

カンヌ駅。わたしたちが乗るTGVがやって来た。

列車は一旦、カンヌから西のマルセイユを目指し、そこから北上、リヨンを経由して北東へ進路を取り、ジュネーブへ入る。

TGVといえば新幹線並みの速さだと思っていたが、マルセイユまでの海岸線を走る間は在来線と変わらぬほどのゆっくりスピード。

「新幹線の方がいいねえ」とA男。

列車のカフェで買ったランチ。なんと列車にテラコッタ(素焼き)入りのヨーグルトが売っていた! ハムとエメンタールチーズのスライスを挟んだパンと、ヨーグルト。どちらも美味!

途中で小さな町をいくつも通過する。たとえ小さな町でも、教会の塔があって、そこに町があることを教えている。

古びた駅を通過。

壁に、列車に、建物に……。やたらと落書きの激しい一帯が続く。

まもなくスイスとの国境が迫っている。あと20分もすればジュネーブだ。

ヨーロッパの国境付近には、工場地帯が多い。煙はお隣の国へ……といったところか。

ちなみにモンドリアン風のデザインが印象的だったタンクローリー。おしゃれね。

いよいよジュネーブに到着。一応、駅を出るときパスポートをチェックされた。A男のパスポートだけ、しっかりとスタンプを押されていた。

ジュネーブもまた一段と寒い!

この町は、通過地点として1泊するだけ。明日の昼頃はインターラーケンを目指すのだ。

ちなみにこの道をまっすぐ行くと、やがてモンブランにたどり着くらしい。

ああまた! お菓子屋さんを発見してしまった! ここはチョコレート専門店。スイスといえば世界で初めてミルクチョコレートを開発した国だからねえ。チョコレートショップも多いのだ。

このピングーみたいなチョコレート、味はどうだか知らないけれど、やたらとかわいい。

う〜。これもキュート! マフラーしてるし。

こちらは鯨ね。

それでもってこれは白クマ。

またまたおいしそうなケーキも発見。チョコレートケーキ三昧だ。

カカオの実までディスプレイされている。

宿泊したホテルのフロントに勧められて訪れたスイス料理の店。寒いし、うろうろしてもどの店がいいかわからないし、ここにしようと入ってびっくり。日本人学生の団体が半分以上を占めていた。卒業旅行だろうか。

山小屋風インテリアで雰囲気は悪くないのだが、結局、エンターテインメント・レストランだったらしい。ヨーデルやらなんやらの演奏が間断なく流れる。楽しいような、うるさいような……。日本人のために、おじさんが日本語で「さくらさくら」を歌ったりして。すごく上手なんだけれど、わたしたちは場の空気になじめず居心地悪し。

しかも料理はチーズフォンデュ、オイルフォンデュがメインだが、高いばかりで味はいまいち。店選び失敗の巻……。

取りあえず、おきまりの飲み物撮影を。これはもちろん、スイスのビール。

わたしはチーズフォンデュを、匂いの強いチーズは苦手なA男は子牛肉のグリルをオーダー。メニューには思い食べ物しかなくて……。チーズフォンデュとオイルフォンデュは食べ放題、らしいが、パンにとろとろのチーズをつけただけのものなんて、大量に食べられるものじゃない。数切れも食べればお腹に溜まるというものだ。

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