■サロン・ド・ミューズの日記より抜粋。(10/19/2003) ●ある日曜日の午後の二人。 今日も昼過ぎから好天。どこかへ出かけようかといいつつも、のんびり過ごしたい午後。A男は3時頃、ゆっくりバスタイム。わたしのバスルームのバスタブの方が広いので、貸して差し上げる。 時折、妻もバスルームに入り、便座に腰掛けて会話。裸で入浴する夫と着衣で便座に腰掛ける妻の情景。ちょっぴり奇妙ね。でも、なんかみょーに、落ち着いて、深い会話ができるのよ、このひととき。年に3、4回くらいやるんだけど。逆の設定は落ち着きません。というか、やったことありません。裸で入浴する妻と着衣で便座に腰掛ける夫の情景。 会話終了後、夫が「日本の妻、やって〜」としつこく強要。ちなみに日本の妻=夫の背中を洗う。わたしはやさしい妻なので、夫の背中を洗い流して差し上げた。 だいたい、A男は甘え上手というか、どこまでも、どこまでも、相手がうんざりしていやだといっても、とことん、やってほしいことはやってくれとしつこく頼む男である。 わたしが微かにマスターした「REIKI」も、最初のころは、 「なにそれ、サイキックなことやって。変なの!」とか言ってたくせに、今では毎晩、寝る前に 「レイキ、オネガイシマ〜ス!」というのが日課。 ただ、手をすり合わせたあと、身体の各部位に触れるだけなんだけどね。とてもリラックスするらしい。サイキック、とか言ってたくせに。 面倒くさくて、手をすり合わせず、そのまま手を当てようものなら、 「ちゃんとすり合わせてからやって!」 と命令するし。サイキック、とか言ってたくせに。なんのこっちゃ。やらないと、やるまで「やってやってやって!」とうるさくて、眠れないし。こうして書いていると、本当に、なんというか……。……。話題を変えよう。 昨日は夕食満腹で食べきれなかったデザートを、おやつに食べる。マンゴームースケーキもおいしかった〜。甘酸っぱいマンゴーのムース部分(上部)が特に美味。おいしい紅茶を入れて、窓の外を眺めながら、ゆっくり食べる。木々の梢がスローモーションのようにゆっくりと揺れるのを眺めながら。(by『街の灯』「踊り続ける二人」) そういえばあの温泉へ行ったのも、秋だったな。2年前のことなのに、なんだか遠い昔のことのよう。 やっぱり、本を書いておいて、よかった。 夕方より買い物に出かけ、自宅に戻り、荷物を下ろしたあと、夕暮れのご近所を散歩。久しぶりにビショップガーデンへ行く。 「僕は9時から、絶対に、テレビ観るからね」 と朝から宣告していた夫。先週からBBC放送のなんだか面白いドラマが始まったらしくて、今週もそれを見たいと言うことらしい。9時といえば、私が唯一楽しみにしている(といっても2,3回しか見てないけど)Dr.コトーの時間だ。 先週は、残りの15分くらいだけを恩着せがましく見せてくれた。無論、そのBBCのドラマは30分程度で終わったからなんだけど。 石田ゆり子を見るなり、 「あ、カワイイ! カワイイデスネ! ミホと同じショートカットだけど、かわいいね。やっぱり、目がポイントかな。鼻も小さいし」
ここでワナワナするのを抑える私。石田ゆり子が立ち去った瞬間、次のシーンに大塚寧々登場。 「あ、彼女もカワイイ!」間をおかず、看護婦さん役の女性(名前知らない)登場 「うわ、彼女もカワイイ!! やっぱりみんな目が大きくて、いいなあ」 そうして、次の瞬間、屈託のない笑顔を私に向けながら、 「ミホ、嫉妬しないでね。口はミホの方がかわいいからさ」 お、お、おのれは〜〜〜〜。嫉妬って? ……。 普段から私の目と鼻が嫌いだと言って憚らない夫。どうでもいいけど、石田ゆり子とか大塚寧々とか、かわいい看護婦さんとわたしを比べるのはよして欲しいんですけど。同じ日本人ですけどね。日本人という大きなくくりで物事を捉えられるのは、はっきり言って迷惑だわ。 つーかさ。彼女らは「女優」なの「女優」。 そのあたりのことを、わかってないようね。我が夫は。 あ〜、なんか前置きが長くなった。 そう。それで今日はそのBBCとDr.コトー間のチャンネル争いのみならず、ワールドシリーズまで食い込んできて、もう、どれを見たらいいのかわからない状態。普段は不人気なテレビがこの1時間は濃密に駆使された。 松井が打った! あーでも3アウトだ! 早くDr.コトーに切り替えて! いやBBCだ! と、まさにリモコンの奪い合いが展開され、ひどくくたびれた。 しかもDr.コトー、身体に傘が突き刺さるという、恐ろしく痛い映像を見せてくれるし。痛いって。痛すぎるってば。 寝入るまで、あのシーンが脳裏に浮かんで難儀した。 ヤンキースが勝った。
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