ニューヨークで働く私のエッセイ&ダイアリー

読者からのメール集 その2 4/7/2001

 


こんにちは、沖縄のCです。いつも楽しく拝見しております。

実は最近、日米の教育について興味を持っています。つきましては教えていただきたいことがありましてメールをさせて頂きました。

アメリカの小中高には、日本でいうところの学級委員という制度はあるのでしょうか。日本だと普通は各クラスに学級長がいて、副級長がいて、あと会計だとか書記だとかがいて、そしてそれぞれ各学期ごとにクラスでの選挙で改選していくのが一般的だと思います。もちろん県、または学校によって弱冠の違いはあると思いますが。(1年を前期後期の2つに分けて選出する学校もあります)

アメリカではどうなんでしょう?TVや映画の学校ものなどを見ても、クラス委員がいてどうこうというのを見た記憶がないのですが。アメリカには日本的な意味での学級委員という制度はないのでしょうか。それとも形は違うが、似たような制度はあるのでしょうか。もしあるのならどういったものか。ないのなら、何故ないのか。クラス委員というものを必要としないシステムなのか。その辺のところをご存知の範囲で(あるいは推測で)教えていただければ幸いです。

それから日本のリーダーはどちらかというと形式的なお飾りで、ボトムアップで上がってきた意見の調整役といった感じですよね。そして学級長は生徒の代表というよりは実質「リトルティーチャー」で、教師の代理的な存在であったりすると思います。

それに対してトップダウン方式の米国では、学校現場でリーダーシップというものをどのように養成しているのでしょう。もしこの方面に関しての情報をお持ちでないとか、忙しくて返信できかねるという場合は、このメールは無視されてけっこうですので、ひとつよろしくお願いします。

それでは今後とも貴メルマガを楽しみにしています。

(Miho)春号のmuse new yorkでは、こちらの教育機関で働いている女性からの、「異文化で子供を育てるには」というセミナーを記事にしました。その話がとても興味深かったので、今後、インタビューを重ねて連載しようと思っています。Cさんのご質問も、今度、尋ねてみます。読者の方で、この方面に詳しい方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください。

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こんばんは

ニュ−ヨ-クの生活にあこがれていて、いつかきっと海外でほんの少しでもいいから生活することを目標にしてる30後半の主婦です

いつも届いたメ-ルのなかに貴方のものを見つけると来た来た今回はどんなお話かなとわくわくして真っ先に読み始めます

●自分の中との「欲望」と、どう付き合っていけばいいのだろう

この記事はとても今の私に迫るものがあり
胸打たれたことを報告したくってメ−ルを送ります
とても思い悩んだ育児からようやく一縷の光が見え出し
自分自身の目標を持てるようになった私にとって
お金のあるなしが人の人生を決めはしない
ようはその人の生き様
日々何を思い生きているか
日々平穏に暮らせること一つ一つに
感謝の気持がもてるかどうかであると思うから

『「欲望」は、捨てられたもんじゃない。したいこと、ほしいものはたくさんある。そのことで、自分の首をしめないように、心が「不満」に包まれないように、ささやかな一日にも「感謝」の心でいられるように、心がけたいものである。』

このくだりはぴったりでしょう?
貴方のエッセイから感じられる貴方の人柄
何かしら共感するところはこんなところからくるものだったんですね

これからも楽しみに読ませていただきます
貴方の更なるご活躍を祈りながら
そして私自身の夢をかなえるパワ−をいただくために

(Miho) 長い文章の、更にはその「行間」までも、しっかり読んでくださっている方がいることに対し、驚くと同時にうれしく思います。ほんと、皆さんそれぞれに、いろいろな事情があるのだなあと、メールを読んでいて思います。

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美穂さん、こんにちは。

初めてお便りさせていただきます。あなたのメルマガは第1号から愛読させていただいています。私もアメリカに2年半ほど住んでおりメルマガを発行しているのですが、美穂さんの素晴らしい文章を読むたびに、しかも大変こまめに発行されているのを見るたびに自分のつたなさにとても恥ずかしくなります。それは置いておいて。。。

いつも貴女のメルマガを読んでいると胸がせつなくなります。今回の「欲望」の話を読んで涙がでてしまいました。

「僕は仕事をがんばってるし、今までだって人一倍、がんばってきたと思う。でも、がんばろうとすればするほど、ストレスが溜まるんだ。うまく行かないことを考えて、不安になる。上を上を目指しているのに、それが窮屈になって心が圧迫されるのは、いったいどういうことだと思う? 」

A男さんのこの言葉は私の心そのままです。

私は26歳で、日本の機械メーカーからの駐在員です。実は昨日カリフォルニアからジャージーシティに引っ越してきました。今まではカリフォルニアの子会社の本社でオフィスマネージャーの仕事をしていたのですが、営業の仕事がしたかったのと、NY周辺に住んでみたかったので、上司を何ヶ月も前から説得して、ちょうど売り上げの落ち込んでいる米国北東部のセールス担当にさせてもらいました。これからは一人で、自宅兼オフィスを使って、営業活動をします。周りには同僚も友達も居ません。頼れるのは自分だけです。

たまたま今までのオフィスでの功績を認めてもらって、私のわがままで、いままでは現地のアメリカ人を雇っていたポジションに就かせてもらえましたが、本当に売り上げをのばすことができるのか。私の力を信じて、私一人だけを東海岸にトランスファーしてくれた会社に報うことができるのか。来る前はあこがれのNYに行けると喜んでいた私ですが、今日一日慣れない土地で生活用品をそろえて夜遅く帰ってきたところに、カリフォルニアのオフィスの同僚から I already miss you というメールが来たのと、美穂さんのメールにあったこの言葉を読んで、ほろっと涙がでてきてしまったのです。

まだがらんとしたアパートで一人ぽつんといて、これからの仕事の責任のことを考えると不安になってきます。窓からはLower Manhattan の素晴らしい夜景が見えますが、なんとなく、世界がすごく遠くに感じます。

今後 Muse NY をぜひ購読させていただきたいと思います。美穂さんの文章はとても共感が持てますし、私もおいしいものが大好きなので、いろいろおいしいものを食べられるところを教えてもらえそうですし。小切手は別に郵送します。毎日お忙しそうですが、せっかく近くに居るのですからぜひ今度お会いしたいですね。今後も心が温かくなるようなメルマガを楽しみにしています。

(Miho)マンハッタン営業の折には、遊びにいらしてください。ランチでもいたしましょう。

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いつも楽しく読ませていただいています。本当に楽しみにしています。このメルマガを読んでいると生活を忘れてまるでN.Yにいるようなワクワクした気持ちになります。

●猛烈な日本人おばさん軍団に遭遇。度肝を抜かれる

これについて 少し私の感想をのべさせて下さい。たぶん、このおばちゃん達は私の母くらいの年齢なのでしょう。だから とても身近に感じました。

おるおる、こんなおばちゃん、と思いつつも、島国日本では いたしかたないかも...とちょっと同情しました。私は 音楽教室の講師をしていて、年1回の研修会のときは、たいていのホテルが男性用のトイレを女性用に開放してくださいます。(女ばっかりが何百人も1つのホテルにとまるので)同じように女性が多く参加するイベント等ではよく男性用トイレを女性用にしてあります。

私はこういった場所によく遭遇するのでツアコンの人が「男性用のほうにどうぞ」と言われたら行っちゃうかもって思いました。私達が甘やかされているからでしょうか?

(Miho)なんだか、私のコメントは厳しすぎ? とも思いましたが、でも……。やっぱり「場所柄をわきまえる」ってことは、大切だと思います。けど、よくわかりません。

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春になり、ここ福岡では花冷え、桜の花がずいぶん長持ちしています
メールマガジンは、
じつは登録後一度読んだだけで、それ以後ほかのメルマガも
全て読まずに削除していました。
春の陽気に誘われたのかどうか、今号のマガジンをふと開き、
そこから流れ出る生き生きとした生活、MIHOさんの息使いに触れ、
自分の中で何かが動き出そうとしたのを感じ、それから一気に
バックナンバーも読んでしまいました
これで、次号からは、このマガジンの流れに乗れそうな気がしてしまいます

東京のアパートで火事にあい、福岡の実家に帰ってきて2年、
最近10ヶ月ほどは文字どうり起き上がれないほどへこんでいましたが
まだまだ、避難所のようなこの場所に、このまま安住してはいけない
なにより、ご自分の力でNYで仕事を立ち上げ、
知恵と体力を駆使し、
そして日々を感受性で切り取って私たちに見せてくれている
MIHOさんのマガジンがもつシセイに、励まされながら、次の一歩を、
踏み出せそうなきがします
こんな気持ちになれたのは、季節のせいばかりではなく、
マガジンの精気にふれたことも、あるのだと思います

このようなタイミングで、であえたことがとてもうれしいです
(といっても自分だけのタイミングですけどね)

これからもどうか、NYの空気感、MIHOさんの声で、伝えつづけてくださいそれでは、どうかお体大切に・・。

(M)「福岡」という文字を見ると、心がほっとするのは、やはり故郷の力でしょうか。ところで、火事だなんて、大変だったんですね。私も数年前、住んでいるアパートメントが火事になり、私の部屋も危機一髪だったので、どれほどたいへんだったことかとお察しします。

福岡はいいところですよね。いつかは福岡とニューヨークを結ぶ仕事をしたいと思っています。


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