坂田マルハン美穂のDC&NYライフ・エッセイ

Vol. 88 12/23/2002

 


【2002年最後のごあいさつ】

この一週間、年末の大掃除をしたり、クリスマスカードを送ったり、残りの仕事を仕上げたり、パーティーをしたりしているうちに日々が流れ、もう、クリスマスイブになってしまいました。

今、23日の夜11時。明日の早朝発の便でカリブ海を目指すので、あと6時間後には家を出なければなりません。もう少し時間に余裕があったはずなのに、出発間際にあれこれとやることが出てきて、すっかり遅くなってしまいました。

24日から30日までをカリブ海のグランドケイマンに滞在し、31日大晦日はDCの自宅で過ごし、新年1月1日はいきなりニューヨークへドライブし、4泊ほど遊びに行きます。A男(夫)が2週間の冬休みをフルに遊びたいらしく、寒暖の差が激しいホリデーの形となりました。

正直言って、冬のクリスマスの楽しさは12月31日までで、新年にはいるとエンターテインメントをはじめ街のネオンその他、急に色あせてしまうのですが、まあ贅沢は言っていられません。

今、洗濯機を回しつつ、さっきは冷蔵庫の中などを整理しつつ、明日の朝のためのパンを焼き(ともかくパン焼き器に凝っている昨今)、深夜にも関わらず、部屋中にいい香りを漂わせつつ、しかし気分は(寝たい!)と焦りつつ、でも今年最後のメールマガジンは書いておこうと、先ほど半身浴から出てきたばかりのところで、コンピュータに向かっています。

年末の号が「八十八」号というのも、末広がりでいいかなあと思いまして。

この一年。わたしにとってはニューヨークを離れDCに移ったり、初めての書籍を発行したりと、新しいことの起こった一年でした。と同時に、今までになく仕事に追い立てられることのないリラックスした一年でもありました。

今年の年頭に発行した64号を、今、読み返して、文章の裏側に込めた自分の決意の、どの程度を達成できただろうか……と反芻しています。

来年のあれこれを、海を眺めながら、波を聞きながら、ゆっくりと考えてこようと思います。

テレビから、ラジオから、新聞から、インターネットから、人々の口から、世界中のあらゆるニュースが耳に飛び込んで来る昨今。

時には「耳を塞ぐ勇気」も必要だと思います。振り回されない自分であるために。

自分の直感を研ぎ澄ませ、自分の意志で、自分の道を選んでいきたいと願います。

そうして、自分の手のひらで、一つ一つをしっかりと、掴み取っていきたい。

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この一年もまた、このメールマガジンを読んでいただき、ありがとうございました。みなさん。よいお年をお迎えください。そしてまた来年も、どうぞよろしくお願いします。

(12/23/2002) Copyright: Miho Sakata Malhan

 


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