坂田マルハン美穂のDC&NY通信 Vol. 124 10/28/2004 |
●現在、ムンバイにいます。24日に到着し、早くも5泊の滞在を終えるところです。今後、クマラコム、バンガロール、ニューデリー、バンガロールを経て来月17日にワシントンDCへ戻る予定です。帰国するころにはすっかり秋も深まり、最早、冬となっていることでしょう。 ●日本の母と妹が、急遽、渡米することになりました。サンクスギビングデーの前日、24日に到着します。今年のサンクスギビングデーもまた来年に引き続きターキーを焼き、旅行の予定がない友人を招き、自宅でパーティーをする予定です。 ●母と妹の滞在中、3人でマンハッタンに行く予定で、きらびやかなクリスマスのイルミネーションを一緒に見るのが楽しみです。 暑さが苦手で寒さに強かった父は、いつかマンハッタンのクリスマスを見たいといったまま、結局、来られないままでした。だから、見たいと思うときに、来られるときに、行動した方がいいと、最近はつくづく思うのです。 「今年は行かない」と母は言っていたのですが、来年の冬、わたしはどこに住んでいるかわからないし、もしかするともう二度と、母がニューヨークのクリスマスを見に行くチャンスはないかもしれない。 そう思いはじめると、「今年を逃してはならない」と強く感じ、それは押し付けがましいことだとはわかっていたけれど、最初は渡米するつもりのなかった二人をほぼ強引に誘った次第です。 ●さて、わたしたちは明日、ムンバイを発ち、ケララ州のクマラコムという村に3泊4日滞在します。ここはバックウォーターと呼ばれる一帯で、深い緑に包まれた水辺のリゾートです。アーユルヴェーダの発祥の地でもあります。 ●今回のインド滞在の最初の2週間は、名目上「休暇」で、残りの1週間はA男の会社からの「出張」です。休暇とはいうものの、A男は現在、将来のインド移住に向けて、現地のビジネス事情をリサーチ中で、ケララ州滞在を除いては、ほぼ連日ミーティングや会食の予定が入っています。 ●わたしも夕食にはすでに2回、合流しました。同世代(30〜40代)の、インドで生まれ、米国で教育を受け、米国で働いていた経験のあるインド人ヴェンチャーキャピタリストとその妻らで、1組はマンハッタンに在住していたカップルでした。 2回とも、旅行者としては知りえない、「バランスのとれた視点から」のさまざまな話がきけて、予想以上に楽しい時間を過ごすことができました。 ちなみに2組ともすでに米国の市民権を持っている、ということにも、うならされました。インドはまだ二重国籍を許可していませんから、彼らは書類上、米国人です。ですから大統領選の話題も、当然盛り上がりました。 ●「出張」期間中は、A男のボスはじめ、インド関連企業のCEOらも同時に米国から訪れ、彼らと行動を共にするため、夫は一段と忙しくなります。従って前回同様、わたしは主に、一人でインド旅を楽しんでいる最中なのです。 ●インド旅行に出る前に、米国大統領選のことや、インドの作家ジュンパ・ラヒリと彼女の作品のこと、自分のなかに渾沌としている日本とインドと米国の文化のこと、最近出会った心に残る人々のことなどをメールマガジンに書き綴るつもりでいたのですが、またしても、あっというまに時間が過ぎてしまいました。 インドに到着し、ムンバイの空気を吸った瞬間、今まで頭にあったことが吹き飛んでしまい、今は別世界のなかに没頭しています。 ●半年前、長年使っていたPower Bookが壊れたのを機に、新しいiBookを購入したので、ワイヤレスでインターネットに接続でき、こうしてインドのホテルからでも問題なくメールを送ったりホームページを更新できるようになりました。便利なものです。 ◆というわけで、昨日までのインド滞在の写真日記をホームページに掲載しています。明日からの3泊4日はコンピュータに触れず、ひたすらのんびりと過ごす予定ですが、またバンガロールから旅をレポートするかもしれません。 お時間のあるときにでもどうぞお訪ねください。インド専用サイト「天竺館」の「インド彷徨(3)」がそれです。 http://www.museny.com/india.htm それでは、しばらく旅を続けます。季節の変わり目、みなさまも、お元気で。 (10/28/2004) Copyright: Miho Sakata Malhan |