NEW YORK, NY
OCTOBER 17, 2006

雨が降る日。「おいしきものたち」を愛でる午後。夜は叔父の邸宅へ。

天気予報通り、今日は雨だ。けれど、昨日よりは少し気温が高く、「冷たすぎる雨」でないことが救いだ。旅の途中は欲張って、あちこち巡り、疲労困憊してしまいがち。こんな雨の日があって、少し動きのペースを落とすのもいいだろう。

フグオ(夫)は、午前中とランチタイムに、人と会う約束をしている。わたしはアッパーウエストサイドを、一人で歩こうと思う。

どこかでランチを食べ、それからZABAR'にでも行き、ネイルサロンで爪の手入れをしようと思う。

チーズケーキを中心とした焼き菓子がたっぷりと揃ったCAFE LALOでランチ。ベリーニ(ピーチとシャンパンのカクテル)を飲みながら、スモークサーモンのオムレツを食べる。

ZABAR'Sで売られていたSARABETH'Sのジャム。昔からお気に入りのオレンジ&アプリコットのマーマレードを2瓶購入。重いけれど、インドまで連れて帰る。

ZABAR'Sの2階はキッチン用品売り場。雑然としているけれど、楽しい場所。あれこれ欲しいけれど、まずはバンガロールの自宅の、働きの悪いオーヴンをなんとかしなければ。

持って帰れないけれど、ぜひとも持ち帰りたくなるモッツアレラチーズ。特にバッファローのモッツアレラチーズは、ミルキーで柔らかく、最高の味わいなのだ。

 

コーヒーやチーズに並んで、ZABAR'Sならではのおいしいものに、スモークサーモンなどのスモークフィッシュ類がある。わたしはここのNOVAスモークサーモンが大好きなのだ。味は、すでに知ってはいるのだけれど、店頭で味見をさせてもらう。そして、取りあえずクオーターパウンド(1/4パウンド)を購入。

専用の包丁で、薄く薄く切ってくれる。程よく脂ののった、風味豊かなスモークサーモン。クリームチーズ&ベーグルもいいけれど、実はあつあつのご飯に載せて食べたい!

「手タレ」を気取る我。ネイルサロンで、スパ・ペディキュア&スパ・マニキュアを。インドのネイルサロンは、マッサージや手入れは無闇に入念なのだが、たいてい「塗り」が甘い。一方、ニューヨークは、「塗り命」なコリアンのお姉さん方が多いので、きれいに仕上げてもらえてうれしい。

4時頃、打ち合わせを終えた夫とホテルで合流。外は雨模様なので、部屋で映画でも観ようということに。ZABAR'Sで買って来ておいた小さなチーズケーキを半分ずつ食べる。なにしろ、旅の途中は食べ過ぎがちなので、なるたけ少しずつ。濃厚な甘酸っぱさ、風味のよいチーズケーキで幸せ。


夜はアッパーイーストサイドの親戚宅へ。この間、ペプシのCEOに就任したインドラ・ノーイの姉チャンドリカとその夫ラジャン(アルヴィンドの血縁)の住む、例の邸宅である。他にもゲストが訪れていて、ちょっと賑やかな夕餉。

チャンドリカは、十年以上前からインドの新進画家の作品を買い集めていて、大小さまざまな油彩画が部屋を彩っている。当時は無名だった彼らの作品だが、今や驚く程に価値があがっている。「できる女性」というのは、いろいろな分野で「先見の明」があるのだな、と、感心させられる。

さて、ネパール人の使用人によるインド家庭料理をごちそうになる。かなりチリが多用されていて、我が家の料理に比べるとずいぶん辛いが、おいしかった。

でも、モハンの料理の方が、おいしい。わたしたちは、いい使用人に恵まれているのだと改めて思う。たとえ言葉が通じなくても、辛抱ね。

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