LONDON/ APRIL 10, 2005

4月10日(1)ランチを食べに、マーケットプレイス「コヴェント・ガーデン」へ

日曜日。今日もまた、いい天気だ。旅の限られた時間の中で、輝かしい快晴を見られるのは、実にうれしい。午前中、夫は宿泊しているホテルのラウンジでミーティングが1件。その間、わたしは本を読んだり地図を眺めたりしながら、今日の予定を立てる。

せっかくいい天気なので、どこかテラスのある場所でランチを食べたいと思う。地下鉄でCOVENT GARDEN(コヴェント・ガーデン)に行くことにした。

一大マーケット・プレイスであるコヴェント・ガーデンは、ロンドンで最も活気あふれる場所のひとつ。数々のレストランやショップが集まる一画では、メリーゴーラウンドあり、ストリートパフォーマンスあり、開放的な雰囲気に満ちている。

人混みを縫うように歩きながら、さてどこでランチを食べようかと、店の軒先にあるメニューをあれこれと見比べる。英国といえば、食べ物がいまひとつだと言われるけれど、今のところわたしたちは、毎日おいしい食事に恵まれている。無論、典型的な英国料理はまだ口にしていないけれど。

それにしても、この10年のうちに、ロンドンの食文化もずいぶんと変わったようだ。ニューヨークもそうだけれど、食文化のグローバル化が著しく進んでいる気がする。日本料理をはじめ、アジア各国のおしゃれなレストランも増えているし、コンテンポラリーなフレンチやイタリアンの店も目に付く。気軽なサンドイッチバーや、カフェの料理もクオリティが高くなっている感じ。

ちなみにインド料理に関しては、昔からロンドンのインド料理レストランの評価は高く、滞在中、一度は食べに行くつもりである。

トルガも言っていたけれど、彼がロンドンに暮らし始めた10年前に比べると、今は確かにロンドンの食事情は劇的に成長したとのこと。無論、米ドルを使う者としては、どれもが米国の相場の2倍近い値段だから、おいしくて当然だ、という見方もある。

いずれにせよ、いちいち2倍にして唸っていたのでは料理を楽しめないので、もうこのころから我々は、2倍に計算することをよした。


今朝は地下鉄駅前の、別のカフェで朝食。ここのクロワッサンはパリッと香ばしくておいしかった!

コヴェント・ガーデン周辺には、そぞろ歩きが楽しい通りがあちこちに。

至るところにパブ。ビールと煙草と葉巻の匂いが入り交じっている。

日曜とあって、ストリート・パフォーマーの姿もあちこちで見られた。

マーケット内ではフルート&弦楽三重奏のコンサートが。

オープンテラスのあるフレンチ・レストラン"CHEZ GERARD"でランチ。カウンターに並ぶおいしそうなペイストリーに目を奪われるが、ともかくは食事である。コートを脱ぐと、肌寒いものの、太陽の日差しが暖かく、外で食事をするのが気持ちいい。

フレンチオニオンスープとクレイフィッシュのサンドイッチを一つずつ注文。ボリュームたっぷりなので二人でシェアする。ちなみにクレイフィッシュとは淡水ザリガニのことで、歯ごたえのあるエビのような味わい。サラダも新鮮でとてもおいしい料理だった。

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