LONDON/ APRIL 7, 2005

4月7日(1)朝、ロンドンに到着。ホテルにチェックインして町歩き

ワシントンDC郊外のダラス国際空港を6日の夕刻に出発したわたしたちの飛行機は、翌日7日の午前7時過ぎ、ヒースロー国際空港に到着した。欧州を訪れるのは久しぶりのこと(2月末のミラノ空港の悲劇を除く)。ここから飛行機を乗り換えてインドに行かなくていいのだと思うと、短い旅だったと感じる。

さて、荷物を受け取り、米ドルを英ポンドに換金し、タクシーでホテルへ向かうことにする。あらかじめ料金を確認しておこうとインフォメーションに出向いたら、わずか30分から40分程度のドライブに50ポンドほどもかかるという。つまり100ドル程度。いきなり英国の「物価高」に直面する。

朝は道路が込み合うから、固定料金のドライバーサービスを利用した方がいいと勧められ、55ポンドを支払ってドライバーサービスを手配。ところがこのドライバー。市街に入るや、路肩に車を止め、地図を開く。しばらく眺める。走り出す。路肩に車を止める。地図を開く。しばらく眺める。を繰り返す。

どうも土地勘のない男らしい。見た目は英国人だったが、無線で電話をしているときに、英語の会話にも関わらず、相づちだけは「アチャ〜」とヒンディー語。どうもこのドライバーサービスの会社はインド人経営らしく、彼もまたインド人の血が混ざっている様子。

英国にはインド人が非常に多い。のっけから遭遇である。それにしても、ドライバーが方向音痴ではだめだろう。しまいには運転しながら地図を見るから危なくて仕方ない。わたしが文句を言うと、「すみません、地図で通りを探してくれますか」とわたしに乞う。まったくどうしたもんだ。結局1時間以上もかかって、ようやくサウス・ケンジントンにあるGALLERY HOTEL(ギャラリー・ホテル:写真上)に到着。ここには5泊する予定だ。

地下鉄駅をはじめ、ミュージアムやパークにもほどちかい繁華街で、いい雰囲気の界隈である。近所にフレンチ・インスティテュートがあるせいか、あちこちからフランス語が聞こえてきて、ボンジュールな気分でもある。

さて、ホテルでチェックインをすませ、ランチを食べに外へ出る。今日は特に予定もないので、二人で町歩きをすることにした。


ギャラリー・ホテルの外観。ロンドンにはこのような、タウンハウスのホテルが少なくない。

ランチは近所のイタリアンでピザとサラダを。食事の間に突然曇りだし、雨が降って、食べ終わる頃にはやんで青空。

ホテルのすぐ近くにあるNATIONAL HISTORY MUSEUM(国立歴史博物館)。

花屋の店先を彩るチューリップ

VICTORIA & ALBERT MUSEUM

BROMPTON ORATORY

街角のあちこちで、ティーセットを飾る食器店が見られる。モダンでシンプルなデザイン、デコラティブでクラシックなデザインと、意匠はさまざま。

銀食器が多いのもまた英国。アンティークショップの店頭で煌めく数々の銀製品。

欧州に来てうれしいのは、街角にカフェやペイストリーショップ、ベイカリーがたくさんあること。スターバックスなどのチェーン店もできていたけれど、陶器のカップでゆっくりとコーヒーを味わえる店が多いのがうれしい。

英国といえば、パブの存在も象徴的。煙草の煙に包まれつつ、スナックをつまみながらビールを飲むというのは、アフタヌーンティーとは好対照な英国の楽しみ方。

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