フリーマーケットを散策したあと、ジョージア・オキーフのミュージアムへ。米国で最も有名な女流画家のひとりである彼女は、ニューヨークで画家としての地位を築いた後、ニューメキシコに移住した。サンタフェ郊外のアビキューという村に近い場所にアトリエを構え、1986年に98歳の生涯を終えるまでの40年間、そこで創作活動を続けたという。 彼女の作品は、大きく描かれた「花」が有名だが、それらの大半は、彼女がニューヨークに住んでいたころに描かれたもの。ミュージアムはその花の絵画が主で、ニューメキシコに移住してからの作品はあまり所蔵されていなかったのは残念だったが、絵画や記録映画を通して、彼女の鋭くひたむきな生きざまに接することができたのはよかった。 わたしの人生は、まるでナイフの刃の上を歩いているようなものだ。けれど自分に言い聞かせるのだ。もしも均衡を崩して落ちてしまったら、また這い上がって歩き出せばいいだけのこと。 そのような言葉を、彼女は記録映画で言っていた。夫もまた、その言葉に深く感銘を受けていた。強く在るというのは、美しいことだ、と改めて思った。 彼女のミュージアムを出たあと、町中で軽くランチを食べ、現存する米国最古の公邸「旧総督邸(PALACE
OF
GOVERNORS)」のミュージアムでこの地の歴史を垣間見たあと、ホテルへ戻った。 ※写真上:旧総督邸に露店を広げるネイティブ・アメリカンの人々。彼らの店は、毎日ここで開かれている。
JUNE 18, 2005/ DAY
6
SANTA FE (NEW
MEXICO)
ジョージア・オキーフのミュージアムで花を。旧総督邸でニューメキシコの歴史を
オキーフ・ミュージアムではアンディ・ウォーホルのエキシヴィジョンが行われていた。 ミュージアムの前。構図にこだわり、なかなかシャッターを切らない夫。通行人に「お先にどうぞ」と言う妻。
ファインアートミュージアム(美術館)前の馬の像 ランチは軽く、目についたカフェで。
それなりの味。 これもそれなりの味。
旧総督邸のミュージアムに立ち寄って帰ることにした。 紀元前のアメリカ大陸で作られた土製人形