SCENE 58: 緑を慈しみながら
BANGALORE, NOVEMBER 13, 2004

今日は土曜日。夫も久々の小休止。
ゆっくりと朝食をすませたあと、
ホテルの庭を散歩する。

無数の葉が生き生きと、
それぞれの緑色を主張している。
その輪郭に、葉脈に、生命力が漲っている。

大きな大きなカタツムリを見つけた。
「宿」の部分だけでも、8〜9センチはあった。
手にとって、逆さまにしたりして、しばらく観察。
それにしても、このソフトクリームみたいな「宿」のかわいらしさ。
カタツムリはどうやって、
海から陸へと、じわじわと、上がってきただろう。
見るほどに、不思議な生き物。


11月13日(土)

■しみじみと、緑を眺めながら過ごす朝。

朝日の降り注ぐテラスでゆっくりと朝食をとる。ビジネス関係者らとのグループ行動で、超過密スケジュールだった夫だが、今日と明日はゆっくりと休める。体調を壊して以来、まともな食事をしていなかったが、夕べのパーティーあたりから「日常食」に復帰した。

今朝はすっかり普段の体調に戻っている様子。何はともあれ、すべての打ち合わせに参加して、仕事を完遂できたことは何よりだった。

午後からはマッサージに出かけたいというので、前回訪れた、シェラトンホテル横のビューティー・パーラー(わたしがネイルサロンで日本人の夫を持つインド人女性に声をかけられた店)に予約をいれる。ついでにわたしもマッサージをしてもらうことにする。

わたしはそのあと、お土産などを買いにコマーシャルストリートへ出かけることにする。

食事を終えて、ホテルの庭を散歩する。オレンジ色や黄色のマリーゴールド、赤いサルビア、白いスパティフィラムが緑に映えて鮮やかだ。

庭の一画では、業者がイベント会場の設営をしている。いくつもの円卓に特設のステージ。今夜はここでパーティーが開かれるらしい。

ひとしきり庭を歩いて、写真を撮り合って、部屋に戻った。


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