そして旅の最終目的地、バンガロールに再び。
BANGALORE, NOVEMBER
8, 2004
これから9日間の間に、ホテルを3箇所、転々とする。
まずは数年前、空港近くにできたばかりのリーラ・パレス。
パレスの名の通り、まるで宮殿のようなゴージャスさ。
ちょっと笑ってしまうくらいに。
11月8日(月) ■ニューデリーから旅の最終地バンガロールへ 夕べは二人して睡眠不足だった。しかし、早朝からの打ち合わせに向けて、起きねばならない。幸い彼の胃腸は小康状態で、身体のだるさなどは免れないにせよ、頭の方はしっかりしているようだ。あとは食事に気を付けて、ここ数日間を乗り切るしかないだろう。 ニューデリーへは夕方の便で発つ。それまで彼らは数本の打ち合わせがある。わたしは夕方までホテルにいて、空港で夫らと合流することになった。とはいえ、彼らは皆、ビジネスクラスのシートでわたしはエコノミークラスだから、同じ便に乗っていても基本的には別行動ではある。 空港で、彼の仕事関係者らに挨拶を交わし、わたしはひとりでうろうろと、椅子の足りない待合室を歩く。夫の顔は少々「土気色」で疲労が滲んでいるが、仕方あるまい。今日は一日、ヨーグルトとバナナしか食べていないから、力も沸かないのだろう。可哀想だが、仕方あるまい。 2時間余りのフライトの後、小雨模様のバンガロールに到着。そして最近できたばかりのバンガロール随一の豪華ホテル「リーラ・パレス・ホテル」へ向かった。 ■派手派手しい宮殿ホテルに到着 「ここはアミューズメントパーク?」 と、思わず問いたくなるような、そんな大袈裟なエントランス。巨大な支柱がドシドシと並んでいて、その様は以前訪れたマイソールのパレスを彷彿させる。仰々しい門構え、ドア、そしてインテリア……。 後に、ここはマイソール・パレスを意識して建築されたと聞いて納得した。 チェックインを終えたわたしたちは、疲労困憊ながらも、今夜こそは熟睡するのだと、広々と快適な部屋に入って一安心する。 一方、ヴィンとトムは、明日早朝の便でハイダラバードへ飛び、夕方戻って来るという。その後もディナーミーティングがあるとか。彼らのタフさには、またしても、脱帽である。 バスタブにたっぷりと湯を張り、ゆったりと肩まで湯船に浸かり、そこでようやく、深い深い、深呼吸。