庭を散策していたら、昨日、湖の向こう岸から手を振り返してくれたお兄さんに会った。 わたしを見つけるなり、フレンドリーに微笑んで、手招きをする。 「ペッパーの実、いる?」 そう言いながら、木の周囲に、ツタのように絡み付いた植物の実をちぎって、 「これを乾かすと、ブラックペッパーになるんだよ。齧ってごらん。ペッパーの味がするから」 ひと粒ちぎって、少し齧ってみた。本当だ! 胡椒だ! 胡椒の実が、どんな植物で、どんな風になっているのかなんて、 びっくりした。
KUMARAKOM, KERALA,
OCTOBER 31, 2004
彼は欧州から訪れた一家のコーディネーターのようである。
わたしの手のひらに載せてくれた。それはまだ鮮やかな緑の、胡椒の実だった。
まるでぶどうのミニチュアのような、房になった実。
今まで一度も、想像したことがなかった。
これが胡椒の実。ぴちぴちと堅い実。齧ると胡椒の風味がする リゾートで飼育されている、なぜか七面鳥。インドと言えばクジャクではなかったか。
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