2003年の年末に来たときは、繁華街の、交通量が多くて埃っぽい通り沿いにあるホテルに滞在した。そのせいか、数日後には喉を痛めてしまった。 今回は繁華街から少し離れた、緑が豊かな場所にあるWindsor
Sheraton & Tower
というホテルに滞在する。白亜のエレガントな建築物が、周囲の緑に映えて美しい。 この街にもまた、5泊6日の滞在予定だ。未来の「我が町」になるかも知れぬこの地を、じっくりと眺めよう。
■日が暮れて、4カ月ぶりのバンガロール。家族とディナー 予定通り、ムンバイから到着したわたしたちは、夜の町を走り抜け、ホテルを目指す。もう、道を覚えいて土地勘があり、風景にも馴染みがあるから、とてもリラックスした気持ちだ。 ムンバイの蒸し暑さと比べると、バンガロールもまたこの時期が「夏」だとはいえ、かなり涼しく過ごしやすい。風も軽く、町はずれを走っている分には空気の悪さも感じない。 ホテルでチェックインをし、荷物をほどき、少しリラックスしたところで義父のロメイシュと義姉のスジャータがやってきた。ロメイシュはニューデリーからスジャータのところへ遊びに来ているのだった。 スジャータに頼まれていた品物
<スイスのビターチョコレートやティーバッグのミントティーなど>
や、クッキーなどのお土産をスーツケースから取り出す。ロメイシュが早速、チョコレートを食べる。 ちなみにューデリー(マルハン家)へのお土産は、お菓子やワイン、ウイスキーなどを免税店で買ってきた。しょっちゅう会っているので、お土産にはさほど気合いを入れていない。 ホテルのプールサイドのレストランで食事をすることにした。タンドーリチキンやラムのカレーなど、ここは南インドだけれど、北インドの料理を。思えば今回の旅で、夕食にきちんとインド料理を食べるのはこれが初めてだ。なにしろ中国料理を3回も食べてしまったし。 冷えたビールを飲み、料理を食べ、主には夫が仕事のことを語っている。 プールの水面に、アイボリー色の光の反映が、ゆらゆらと揺れている。
ホテルのロビー周辺。吹き抜けの中央には噴水があり、蓮の花が咲いている。バンガロールのホテルは、好景気を反映してか、恒常的に満室で、部屋を取るのに苦労した こちらは新館。本当はこちらの棟に泊まりたかったが、全室予約でいっぱいだった。日本人ビジネスマンを何人も見かけた ホテルにはいくつものラウンジがあり、それがとてもうれしい。ムンバイのホテルよりも小規模な分、静かでよりくつろげるのがいい
■読書をしたり、マッサージをしたり。終日、ホテルで過ごす。 今日は一日、ホテルでゆっくりと過ごすことにした。一方の夫はブレックファストミーティングから予定が入っていて、落ち着くまもなく。 このホテルには、チャイニーズとインド(南北それぞれ)、およびコンチネンタルと計4つのレストランがある。朝食は、吹き抜けが気持ちよいコンチネンタルのダイニング。フルーツたっぷりのヘルシーな朝食で朝からとても気持ちがいい。 さて、妻は有閑マダムが如き優雅さで、ホテルのスパに予約を入れる。 ラウンジで読書をしたり、書き物をしたりして過ごす。スパではオイルマッサージとヘッドマッサージを。エステティシャンに、「あなたは抜け毛がひどい」と言われ、週に一度はココナツミルクでマッサージをするよう勧められる。入浴前にオイルでマッサージをし、30分ほど放置した後、洗い流すといいのだとか。 インド人女性の髪の多さは半端じゃないから、わたしの髪がとても少なく思えるのかも知れない。三つ編みをしている女性の髪はもう、「しめ縄状態」のたっぷりとした質感だし。漆黒よりも黒い、果てしなく黒い髪だし。 夜は夫の仕事関係者と3人で夕食に。彼は米国に住んでいたことのあるインド人で、こちらで起業している。彼が連れていってくれたのは、「サマルカンド」という名のインド+中央アジア料理の店。中央アジアの民族的工芸を取り入れたモダンなインテリアで、とても趣向が凝らされている。 まるで新聞のような風情のメニューもユニークで、客層も若々しく欧米的なムードの人々が多く「新しいインドの息吹」が感じられる店だった。料理も非常においしくて、プレゼンテーション(盛り付け)もユニークで、写真を撮りたかったけれど、ビジネス・ディナーなので我慢した。 Samarkand ホテルの部屋から中庭を見下ろした様子。 朝食はコンチネンタル料理とインド料理のブッフェで種類もたっぷり。フルーツやデザート、ペイストリー類も充実している。 天窓から朝日が射し込む気持ちのいいダイニングで朝食。
BANGALORE, APRIL 20,
2004
4月20日(火)
4月21日(水)
Gem Plaza, Infantry Road, Bangalore/ Phone: 22899163