SCENE 01: 夕闇ムンバイ。旅の始まり。
MUMBAI (BOMBAY), APRIL 14, 2004

5月14日深夜。DC発パリ経由のエールフランス機は、無事にムンバイ国際空港に到着した。この街を訪れるのは初めてだが、もうすでになじみのある、この国特有の匂いと喧騒。湿気を含んだ空気。オレンジ色の夜。

今回は、夫の出張に伴っての旅である。つまり、わたしはほとんど、連日自由行動だ。いつもなら、ある程度、細かな旅のプランを立てて出発するところだが、今回は何の用意もない。敢えて予定を詰め込みもしない。これからの約2週間を、ただ気ままに、インドという国に身を置いてみようと思う。

さて、旅の起点、ムンバイ。ここは、インド随一の大都会だ。ニューデリーとムンバイの位置づけは、ワシントンDCとニューヨークのそれに、少し似ている。

ムンバイは、貿易の拠点であり、インド経済、文化の中心地でもある。映画王国インドの、映画産業が集中しているのもまたこの都市だ。ハリウッドにちなんだ「ボリウッド」という通称も、広く知られるところである。

人口も格別に多く、貧富の差もまた著しい。大金持ちと大貧民が渾然一体となって息づいている。

……ということだが、さて、どんな街なのだろうか?


今回の旅行の直前に購入したバッグ。パスポートやチケットなどが出し入れしやすく、デジタルカメラやノートもすっぽり収まり、丈夫で軽くて機能的なバッグを見つけたのだ。コーチのトラベル用ショルダーバッグ。ちなみにメンズ。重たいとき、夫に持ってもらっても違和感がないところも便利。

パリ発ムンバイ行きの機内より。「ただいま、右手にアルプスの山々が見えております」との機長アナウンスがあり雲海の下に目を凝らす。白い雪を被ったゴツゴツとした地形が見え隠れする。

ムンバイでの滞在先はタージ・マハル・ホテル。ムンバイの観光名所であるインド門を目前に控えた、アラビア海を望む場所に立つ。ムンバイの南部に位置するこの周辺りは「コラバ地区」と呼ばれ、古くからの中心地だ。なお、IT企業などがオフィスを構える新興都市は、ムンバイ北部に位置している。


BACK NEXT