January/2001
(1/27/01)
番外編:ワシントンDC。
前回に引き続き、国立絵画館(National Gallery of Art)。
17世紀フランドル地方(現在のオランダやベルギー)の巨匠、
ピーテル・パウル・ルーベンスの作品『ライオンの穴の中のダニエル』。
この作品は縦2.24メートル、横3.3メートルの巨大なカンバスに描かれている。
アントワープで活躍したルーベンス。
アントワープの大聖堂の巨大な祭壇画『キリストの降架』、
『聖母マリアの被昇天』が有名だ。
「フランダースの犬」に登場する少年ネロが愛し、
最終的にその絵の前で死んでしまった、あの絵である。
彼の絵は、アントワープの王立美術館に数多く所蔵されている。
また、パリのルーブル美術館でも、大作が見られる。
「私は本来の性格からして、小さな骨董品を作るより、大作を描くのに向いている」と、
自らが言うとおり、彼の巨大な作品群は、瑞々しい迫力がみなぎっている。
(1/20/01)
番外編:ワシントンDC。
国立絵画館(National Gallery of Art)所蔵クロード・モネの作品。
『日傘をさす女 ー モネ夫人と息子(1875)』
モデルとなったモネの妻、カミーユは、長い闘病生活の末、
この作品が描かれた4年後に他界したという。
温もりと寂しさがともに漂い、日差しに輝く白い雲が胸に刺さる。
傍らの少年の、ぽつんとした愛らしさ。
(1/17/01)
番外編:ワシントンDC。muse new york
春号の取材で、ワシントンDCに来ている。
春には桜祭りが行われるので、それに合わせて観光情報などを紹介するつもりだ。
いくつかおすすめのレストランも掲載しようと、取材中の食事は人気の店を訪ねる。
今日は、ジョージタウンにあるシーフードレストランで「クラブケーキ(Crab
Cake)」を食べた。
カニ肉をパン粉やマヨネーズ、卵などでつなぎ、こんがりと焼いたもので、とろりとしたバター風味のソースが決め手だ。
クラブケーキはDCのお隣、メリーランド州の名物。
チェサピーク湾で獲れるカニをたっぷりと使ったクラブケーキは、とてもおいしい。
マンハッタンのアメリカンレストランやシーフードレストランでも出されるが、
安いものは「つなぎ」ばかりが多くカニ肉が少ない場合が多い。
スーパーマーケットの食品コーナーなどでは、あろうことか、
日本人が発明した「カニかまぼこ」(アメリカにも普及している)などを代用しているところもあるので、要注意だ。
(1/8/01)
年末12月30日、ニューヨーク周辺は吹雪に見舞われ、大量の雪が降った。
1日の降雪量としては6年ぶり、1週間の降雪量としては1946年以来の大雪だったらしい。
1週間以上たったいまでも、あちこちに雪が残っている。
歩道の雪はかろうじて除雪されたものの、天気がいい日はぬかるんで、靴が汚れて仕方ない。
気温は毎日0度前後だ。ニューヨークは、ホリデーシーズンが過ぎると、冬の楽しみが激減してしまう。
しかし、春はまだまだ遠い……。