August/2001
(8/26/01)
取材でアッパーイーストのフレンチビストロ&ペイストリーショップへ出かけた。
Payardというその店は、地元のマダムたちや日本人の駐在員夫人にも大人気の店で
日本の雑誌にもしばしば紹介されている。
ビッグサイズで頭が痛くなるほど甘いお菓子が多いアメリカにあって、
見た目にも美しく、味付けも繊細なお菓子の数々は、眺めているだけでも幸せ。
いや、しっかり眺めた上で、食べるのが幸せ。クロワッサンなどのペイストリーも非常にスマートな味わいだ。
なにしろ種類が多いから、どれを食べるか決めるだけでもかなりの時間を要する。
午後3時半から5時までは、ビストロでアフタヌーンティーが楽しめる。
小さなサンドイッチやスコーン、ケーキなどが3段重ねのお皿に美しく盛られてテーブルに供されるのだ。
甘い物が好きな方、お試しあれ。(M)
Payard Patisserie &
Bistro
1032 Lexington Ave. (bet.73rd & 74th Sts.)
212-717-5252
(8/19/01)
番外編:ヴァージニア州
土曜日、ヴァージニア州のリースバーグ、ミドルバーグという二つの小さな村へ、ドライブに出かけた。
ワシントンDCから車で1時間ほどの、豊かな自然に包まれたところだ。
どちらの村も、英国統治時代をしのばせる石造りの家並みが多く、
小さな中心街にはアンティークショップが軒を連ねる。
その雰囲気はまた、わたしの好きなイギリスのコッツウォルズ地方を彷彿とさせる。
全体に18〜19世紀の骨董品が多く、精巧なデザインが施された銀食器や、美しい色柄の陶磁器が目に留まった。
さて、アメリカのアンティークショップでは、MADE IN
JAPANの陶磁器や小物、絵画をよく見かけるが、
同時に「MADE IN OCCUPIED
JAPAN」と記されたものを見かけることも少なくない。
「占領下日本製」である。上の小さなカップもそうだ。
人魚のような天使のようなユニークな意匠のカップ。
1945年8月の敗戦から1952年サンフランシスコ講和条約が結ばれるまでの7年間、
アメリカの占領下にあった日本の海外輸出品は、
マッカーサー元帥率いる連合軍総司令部により、
「MADE IN
OCCUPIED
JAPAN」を明示するよう指示されていたという。
その名残が、世界の随所に散らばっているのだ。
(8/13/01)
番外編:New Delhi
プライベート写真の連発でなんだが、この際なので、披露宴の写真も巻頭に載せてしまう。
久しぶりにエッセイも更新し、遅ればせながらインド滞在記を掲載しているので、どうぞご覧ください。