October 31, 2003 ダウンタウン |
自動車の免許証更新するために、キャピトルの近くにあるDMVへ行く。 歩くと何かと、発見があるもの。 |
October 30, 2003 10月30日の、街の色。 |
久しぶりに、屋上に出てみた。 葉が現れているのは、一年の半分。残りの半分は、幹や梢の中に潜んでいる。 |
October 29, 2003 紅葉のころ |
まるで湖面のように、空や木々を映し出す車のボンネット。 日増しに秋は深まって、今が一番、街路が温かな色に包まれる季節。 |
October 28, 2003 おじいちゃん |
ジョージタウンでは、庭に竹林がある家をよく見かける。 わたしはたいてい、祖父の柔らかな手を握っていた。足の悪かった祖父の歩みに合わせて、ゆっくりと歩いた。 |
October 27, 2003 ハロウィーン |
ハロウィーンを目前に控え、家々のデコレーションも日増しに本格的になりつつある。 先日、郊外をドライブしているとき、棺桶や、木の枝に首吊りをしている実物大の人形を飾っている、 道を歩いていると、生け垣やバルコニーなどに、クモの巣もよく見かける。 |
October 26, 2003 所変われば…… |
軒先を賑わしている、主に臙脂色、黄色、橙色の、キク科の花々。 それはそうと、この鉢植え。大きければいい、というものらしい。 |
October 25, 2003 冬が来る前に |
欲しい、と思いながら、もう何年も、気に入るものを探そうとしていなかった。でも、今年は、必要なのだ。 条件に合ったものを見つけだすことは、本当は簡単なことではないのに、 ああ、それにしても、なんて柔らかくて、かわいらしい、肌触りなのだろう。 |
October 24, 2003 食卓には |
もう一週間以上たつけれど、まだ元気。 食卓に飾る花は、香りが少なくて、花粉が飛び散らず、でも華やかで、 そのうえリーズナブルで、長持ちするのが、いろいろな意味で、いいなあと思う。 特に、時間に追われがちな頃には。
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October 23, 2003 みかん? |
学校へ歩く道すがら。 緑に浮かぶ、小さなオレンジ。 みかん?! 近寄ってみたら、パンプキンの飾りでした。 |
October 22, 2003 秋号『muse DC』完成! |
ついに届いた『muse DC』秋号! 今回もまた、いい感じ。 明日から週末にかけて、郵送、配達いたします。 読者の皆様、お楽しみに! |
October 21, 2003 灰と川 |
週末。夫がビデオショップで「マルサの女2」を借りてきた。見るのは何度目だろう。三國連太郎の台詞。 翌日、散歩の途中、夫に尋ねた。「ねえ、死んだらお墓、どうするの? 私と一緒のところがいい?」「いやだ」「いやだ? 失敬な人だなあ」「そもそもインドは火葬だから、お墓、ないもん」「じゃあ、灰はどうするの? 日本は火葬だけどお墓はあるよ」「川に流すんだよ」「お母さんの灰はどこに流したの? ガンジス川?」「違う。ヤムナ川」「私の灰はどこへ流す?」「ポトマック川は?」「ポトマック川……。いやだDCは。でもまあ、記念に1割くらいはいいかな」「C&O運河はだめだよね〜。あそこは水が淀んでるから」「それでね、3割はハドソン川で、1割は日本のどこかだな。それで1割は、いや3割はあなたといっしょのヤムナ川で、あと、残りの2割はムルダヴァ川もいいし、セーヌ川、いや、グアダルキビール川もいいな……」「いろいろと面倒なこと言うと、トイレに流しちゃうよ」 |
October 20, 2003 冬の食卓 |
先週から、食卓に「鍋」が上るようになった。日系食料品店で、ポン酢やごまだれも調達ずみだ。 鍋に並んで冬の定番はポトフ。基本はタマネギ、ジャガイモ、骨付きチキン、ニンジン、そして香りのする野菜。 |
October 19, 2003 主には濃紺。 |
いつものように、日曜の夕方。いつものように、1週間分の食料を買い求めに行く。 久しぶりに、大聖堂の隣にあるビショップガーデンへ行く。 もう、誰もいなくなった広場に寝転んで、薄暮の空を見上げる。首筋に、芝生が冷たい。飛行機雲が一筋。 |
October 18, 2003 アメリカーインド |
ジョージタウンの、ダンバートン・オークスの近くを歩く。 ゆるゆると、坂を下り、本を読もうとバーンズ&ノーブルへ行く。 今年の年末は、夫の実家に帰省する。 |
October 17, 2003 個性 |
一枚一枚が、微妙に異なる色を見せながら、散り行くことの不思議。 |
October 16, 2003 帰り道 |
気持ちのいい秋の午後。仕事が一段落したので、今日は寄り道をして帰ることにした。 |
October 15, 2003 通学路。 |
毎朝通る道。 同じような家並みが続く道。 1軒だけ目立つ家。 まるでおもちゃの家のよう。 道行く人へ、秋の一幕を、上演している。 |
October 14, 2003 枯葉 |
コーヒーを切らしていることに気がついて、買いに出る。 ふと、歩道を見下ろせば、こんなにもどんぐり。幾冬も越せそうなほど、リスたちの食料がそこらじゅうに。 見るもの聞くもの触れるもの。なにもかもが感傷的になる秋の夕暮れどき。 |
October 13, 2003 秋のせいで、過去が近い |
風に含まれる秋の成分を吸収しただけで、心は遠い昔に戻る。青春時代というものは、確実にあり、それは、どうしたって、他の時代とはかえがたいものだということを、最近知り始めた。日本を離れて、日本語の音楽を聴かなった今となっては、口ずさむ日本語の歌はもう、高校時代や大学時代に聴いたものばかり。クローゼットの奧にしまい込んだ段ボール箱をひっぱりだし、古いカセットの生き残りを、ガチャガチャと言わせながら探る。底なしの記憶をいざなう、メロディーが凝縮された、この箱。 山口美央子の曲を知ったのは高校2年のとき。ラジオから流れてきた「さても天晴れ夢桜」を聴いたときの動揺。 |
October 12, 2003 初秋青空日曜日。 |
今週もまたサイクリングに出かけようと、今度は、飛行機が間近に見えるマウントヴァーノントレイルを走ろうと、 仕方ないので、先週と同じC&Oキャナルを歩くことにした。自転車に乗っているときにはできないことをしながら。 歩くとずいぶん、時間がかかった。ピクニックエリアまで。ランチを広げる。少しうたた寝。 |
October 11, 2003 日がな一日。 |
土曜日だというのに、午後からはもう、ほとんどずっと、コンピュータに向かい、『muse
DC』制作の追い込み。 本当は、今週あたりに配達する予定だったのに、2週間ほどもずれこんでしまった。秋のドライブ特集。 |
October 10, 2003 朝のために。 |
毎朝、お茶を飲み、コーヒーを飲む。使っていたのは、アメリカンな、ありがちな、マグだった。 慌ただしく、バタバタしている朝も、このマグを扱うときは、少しやさしい手つきになる。 一日の始まりが、ほんの少し、丁寧になる。 |
October 9, 2003 学校 |
かつて、学生だったときは、学生であることがあたりまえで、学ぶことの楽しさよりも、焦燥や面倒が先に立って、未来はまだまだ長く、行き先の見えないもので、かなり茫漠とした気持ちで、さほどのありがたみもなく、ただ、当たり前のように時間を過ごしていた。 社会に出て、働いて、打ちのめされて、少し何かをつかんで、違う国に来て、働いて、やっぱり少し、何かをつかんで、その間に、数え切れない人たちに出会い、未来の長さは、あのころよりも少しばかり短くなって、でも行き先は相変わらずはっきりと見えなくて、それでも、こうして学びの場所に、改めて、身を置ける自分の環境に、感謝。 国籍、年齢、民族、宗教、職業、学歴……。あらゆるくくりを取り払い、利害関係なく、みなが対等に、接せられる場所に身を置けることのおもしろさ。歳を重ね、経験を重ねることの、なんという楽しさ。 |
October 8, 2003 墨絵の朝 |
白々と、闇が薄れていく。 窓の外には一面、霧が漂っている。 満月のような太陽が、静かに昇る。 |
October 7, 2003 朝食の、パンがおいしい季節。 |
少しずつ、気温が下がっていくにつれて、温かく焼いたパンが、食卓に上る朝が増える。 パンと言えば、ソーホーの、SULLIVAN
STREET
BAKERYのチーズパン"Bianca
con Pecorino"が食べたい。 |
October 6, 2003 街を歩けば |
思いがけず、目に留まる、ささやかに、かわいいもの。 少しくらいの淀みなら、晴らしてくれる。 |
October 5, 2003 運河沿いサイクリング |
爽やかな秋の日曜日。ジョージタウンまで歩き、レンタサイクルショップを訪れ、マウンテンバイクを借りる。 |
October 4, 2003 待望の、エクレア |
近所に、Patisserie
Poupon、と呼ばれるフレンチペイストリーの店がある。 最近、夫は土曜日の午前中、ジョージタウン大学の社会人コースで「習い事」を通い始めた。 |
October 3, 2003 カボチャ |
ほらほら、パンプキンとその仲間たちが、スーパーマーケットにゴロゴロ。 パンプキン・パイや、パンプキン・スープが、家庭の食卓を賑わすころ。 アメリカのパンプキンは水気が多いので、日本の料理にはあまり向かない。 わたしは日本の「西洋カボチャ」が大好きで、 とくに、ホクホクとした煮込みや、やはりホクホクとした天ぷらが好き。 |
October 2, 2003 赤組白組 |
空高い午後。乾いた冷たい風が、心地いい。 近所にVespaの店がある。店頭に、何台かのベスパが展示されていた。 ピカピカに輝く、赤と白のベスパ。 青空と、秋風と、赤と白。 小学校のころの、運動会を思い出す。 |
October 1, 2003 アメリカの、秋の色。 |
10月。街角を、オレンジ色のパンプキンが賑わす季節がやって来た。 夏時間が終わるころには、驚くほどに一日が短くなり、あっと言う間に厚手のコートが必要になる。 これから、ハロウィーン、そして、サンクスギビングデーと、年末のホリデーシーズンがやって来る。 そうして、街全体が、ネオンに彩られて宝石箱のようにきらめくマンハッタンが、恋しくなる季節。 近所のスーパーマーケットで、オレンジ色の花を買い、小さなカボチャを買い、家の中も、秋支度。 |