窓 サヨナラ・マンハッタン
わたし、来週、祖国へ帰るの。だからこれが、ここから見る最後の夕日
ささやかな出会い
それから三年後の春、わたしはマンハッタンにいた。
ダイヤモンド
君の気持ちはよくわかるよ、でもね、仕方ないんだよ。そういうきまりになっているんだ。
土曜日のカスタマーサービス
あの三月の寒い夜、彼女の言葉が、どれほどわたしの心を温めてくれたことだろう。
デボラ
これはプレゼント用? それとも自宅用?
ひまわり
ねえ、君が車を停めているそこ、消火栓があるよ。
ウインク
店に端を踏み入れた途端、何とも言えぬ和やかな空気に包まれた。
ギリシャ旅情
だめだめ、しっかり噛まなきゃ。この繊細な味覚は神経を集中させて味わう必要があるんだよ。
寿司とニューヨーカー
サンキュー! サンキュー! サンキュー・ヴェリー・マッチ!
尋ねる人々
彼女を見かけるたび、あの日の記憶が蘇り、わたしは少し胸が苦しくなる。
言えないままのひとこと
ちょっとあなた! どこに停めてるのよ! バスに乗れないじゃないの!
愛しいハニー
彼らの食べているカレーライスがとてもおいしそうに見える。
しっかり、ご飯。
ねえ、君はこれ、何のぬいぐるみだと思う?
寒くても温かい
そうだ、わたしは今もまだ、さすらっている最中だったのだ。
さすらい
相手だってそんなに時間に厳格なわけじゃないんだから、リラックスして……
どんぐり
気をつけて見ると、公園のあちこちで、たくさんの蛍が光を放ちながら舞っているのだった。
空に吸はれし……
コンニチハ。アナタハ、ニホンジン、デスネ?
あなたなしでは……
いつものようにバスルームに入ると、たどたどしいピアノのメロディーが聞こえてきた。
ピアノ・レッスン
突然、少女の甲高い声が耳に飛び込んできて、ふと視線をあげた
しゃべり続ける少女
常に、だれかが、どこかで、殺されているんだ。
インド人。パキスタン人。
どんよりとした疲れをたたえたわたしを乗せて、タクシーは動き始めた。
プロの仕事
日曜の夜に洗濯物をたたむというのは、何だかつまらないものだとそのときは思っていた。
シーツをたたむ二人
わたしは衣類を抱え、隣のブロックにあるクリーニング店に向かっていた。
両手でおつり
ある金曜の夜。込み合ったメキシカン・レストランの一画で……
途方もなく、君を愛す。
曲をリクエストした老紳士が妻の手を取り、小さなダンスフロアへ向かう。
踊り続ける二人 
あとがき

 

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