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February 4, 2006 Made in Japan |
たとえ衣を変えたとしても、 我らが祖国は、日出づる国、遥けき日本。 |
February 5, 2006 月下香 |
甘い香りを放ちながら在る。 初めての出会いは、2005年の7月24日。 あの夜の、なんと静かで、遠いこと。 あの夜は、何万マイルの果てに在り。 |
February 6, 2006 旅情 |
細い窓から、冷たい床に、 差し込み落ちる日差しは旅情。 イタリアの、アッシジの、修道院。 スペインの、フィゲラスの、安宿。 中国の、蘇州の、定食屋。 オーストリアの、ヴィエナの、カフェ。 ポルトガルの、リスボンの、菓子屋。 インドの、バンガロールの、スパ。
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February 13, 2006 枯れ葉 |
その乾いた、小さな一枚。 はらりと舞い落ちて、ぽつんと在る。 蘇る記憶の底に眠る光景。 遠い日の、アッパーウエストサイドの、タウンハウスの階段。 遠いあの町は、いま、深い雪の中。
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February 18, 2006 余韻 |
宴の名残りの花。 夕べはまだ浅かった花が、 先達てより訪れた夏の、 吹き込んでくる風のせいで、 今日の午後には満開。 瑞々しい命を迸らせている。 つんと、澄ました香り散らして。
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February 19, 2006 Missing |
ひとみのおくのきらめきから、さぐる言葉。 たりないものをおもうときの、むねの軋み。 たりないものをおぎなおうと、足掻いても。 ともかくは握っているものを、慈しむこと。 ほら、きょうのそらも、こんなに青いぜ。
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February 20, 2006 主役 |
わたしの小さな「庭」。 夏の訪れとともに、蝶々や蜂がやってくる。 昨日のつぼみがもう、今朝は開いている。 瞬く間に主役のようすで、高らかに咲く。
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