Vol. 61 - 90
61. GENT, BELGIUM, 1999 ベルギーは、旅をするのにいい。小さい宝石箱のような国だ。 聖バーフ大聖堂へ、ヤン・ファン・アイクの祭壇画『神秘の子羊』を見に行った。 |
62. MIAMI, FLORIDA, U.S.A. 2000 ハバナ・シガーの店。 ここがどこの国なのか、錯覚させてくれるほど、 |
63. UBUD, BALI, INDONESIA, 1992 ウブドゥの朝市は、女たちであふれていた。 魚をおろすことはできるけれど、ニワトリをしめることは、わたしにはできない。 |
64. ARLES, FRANCE, 1991 南フランス、アルル。晩年のゴッホが移り住んだ場所。 アルルは、ローマ帝国時代の首府だったところで、壮麗な古代劇場や、円形闘技場がある。 闘技場では、闘牛士が、濃いピンク色の布を翻しながら、ひとりポツンと、静かに、練習をしていた。 |
65. BARBOA ISLAND, LOS ANGELES, CA, U.S.A., 1985 初めての海外旅行、ロサンゼルス。この写真を、どこで撮ったのか覚えていなかった。 今、アルバムに貼られた、この古い写真を見て、はっとした。ここはもしかして……? |
66. EVORA, PORTUGAL, 2000 キリスト教会という存在は、考えてみれば、かなりおどろおどろしい。 おどろおどろしい域を超え、これはいくらなんでも、あんまりな、ポルトガルのエヴォラにある教会。 |
67. BLUFF, NEW ZEALAND, 1992 「最南端」とか「最北端」とか「最西端」とか「最東端」とか。 |
68. BARCELONA, SPAIN, 1998 バルセロナ。ここもまた、濃厚な魅力に満たされた、味わい深い街。 ずっと前から建築中で、ずっと先まで建築中。わたしたちが生きている間にはできあがらない。 |
69. KYOTO, JAPAN, 2000 市場が楽しいのは、何も異国でばかりじゃない。日本の市場もまた、楽しい。 |
70.KEYWEST, FLORIDA, U.S.A., 2000 ここはアメリカ合衆国の最南端。フロリダ州の、キーウエストという島にある。 ヤシの葉ごしに、水平線の彼方へ沈んでゆく夕日を眺めた。 |
71. DEABORN, MICHIGAN, U.S.A. 2001 「聖地を訪ねる」というテーマの取材だった。 |
72. MONGORIA, 1992 一人で旅をしていた。ホテルで日本人の男性に出会った。モヤシ会社を経営している人だった。彼は、モンゴルの大地が豆の栽培に適しているかを調査するため、何人かで訪れていたのだった。農業の研究家で知られる永田照喜治さんも一緒だった。郊外の村へ調査に行くという彼らに誘われ、わたしもアルガランタ村へ行った。彼らが仕事をしている間、わたしは子供たちと遊んだり、羊の解体を見たり、草原の風に吹かれたりした。やがて、ゲルに村人が集い、ぐつぐつと羊を煮る鍋を囲みながら、宴が始まった。ゲームが始まり、それは複雑なジャンケンのようなもので、負けたら馬乳酒を一気に飲み干す。飲み干せない人は歌う。わたしは歌った。村長さんも歌った。その村長さんの声は、本当に深く、しかし軽く、大地に響き渡るような、それはそれは美しい歌声で、鳥肌が立った。毅然としていた村長夫妻だった。彼の歌を、もう一度、聴きたい。 |
73. KOTA KINABALU - SANDAKAN, MALAYSIA, 1991 ボルネオ島。荒れたラフロードをひたすら走って、サンダカンを目指していた。 |
74. CARLSBAD, CALIFORNIA, U.S.A. 1999 見渡す限りの花畑! ラナンキュラスの花畑! |
75. TOKYO, JAPAN, 1998 初めての日本。銀座のホテルに泊まった。 そして、マグロと一緒に、記念撮影……。 |
76. BROOKLYN, NEW YORK, 2000 ニューヨークで最も有名なステーキハウス、ピータールーガー。いつもザガットの上位にある老舗。 |
77. LOURDES, FRANCE, 1991 南フランス。ピレネーの麓。ルールドと言う名の聖地。 巡礼者の絶えないこの地。 |
78. WARTHING, U.K., 1995 英国の海辺の町で語学留学をしたとき、ホームステイしていた家のお母さん。 |
79. VENEZIA, ITALY, 1994 ヴェネツィアの迷路。 |
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