ホワイト・サルファー(白硫黄)の温泉水を使った数々のトリートメントをの中から、わたしたちはミネラルバス(温泉浴)、スイスシャワーとスコッチスプレー、そして海草のボディマスク、マッサージを受けることにした。 まずは、ジャクージー付きのバスタブがある個室に通される。おがくずのような木の粉を入れた温泉水に浸かる。ヒノキのような香りがとてもよい。灯りの落とされた静かな部屋で、しばらく温泉浴を楽しむ。 そして次はシャワータイム。正方形の空間の四隅に数個ずつのシャワーヘッドが設置され、四方の上下から高水圧の温泉水が身体全体に直撃する。さらにはエステティシャンが2メートルほど離れた場所から、まるで消防士のホースみたいな器具を持って、これまた相当な水圧の水を身体全体にかける。 その放水がもう、笑ってしまうほど強くて、はっきり言って痛いのである。後を向いて脚にシャワーを当てられたときなど、膝に水があたったとき、膝ががくんとなって前のめりになるくらいの水圧である。この強烈なトリートメントは、身体の血行をよくするのだとか。よくなって当然、という気がしないでもない。 強烈シャワーのあとは、ベッドのある部屋に行って、今度は海草ラップ。すりつぶされた海草を体中に塗られ、やわらかなアルミホイルで身体を包んでもらう。海草が、まるで発酵しているみたいに「ぷちぷち」と気泡を立てているのがわかる。だんだん身体が温まってくる。それにしても、なんというか、ワカメ臭い。 しばらくワカメに浸った後は、シャワーで身体を洗い流し、今度はマッサージルームへ。温泉水でリラックスした身体を、じわじわとマッサージしてもらう。本当に心地よい。 トリートメントが終わった後は水分をたっぷり補給するように言われたので、ラウンジで新鮮なミネラルウォーターを飲む。硫黄臭い鉱泉水もコップ2杯までなら飲んだ方がいいらしいので、こちらも試す。エステティシャン曰く、「でも、わたしは飲んだことがないの。なんだか怖くて」とのこと。 鉱泉水を飲んだ後は、心なしか、腸の動きが活発になった気がした。
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オリンピックサイズの広々としたプール。フィットネスセンターではヨガやエアロビクスのクラスも開かれていた。 |
スパのビルディングに続く回廊。左手にはボウリング場やゲームセンターがある。 |
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